週刊つりニュース中部版掲載の記事を読んだ地元の釣友から、「東海3県であなたのウナギの釣果はどの釣り新聞や釣り雑誌の中でも今年一番乗りだよ」とヨイショされ、調子に乗って4月8日に釣行しようとしたが、あいにく雨降り。
それならば雨のお蔭で水は濁っているし、雨もやんだので出勤前の数時間釣行の計画を立てた。
丑三つ時のウナギバトル開幕
今回は前回と同じ愛知県・飛島村の筏川だが、前回より500m下流の築止橋すぐ南だ。
川幅がとても狭くなっているので、流れが速いと思い中通しオモリも8号から15号でチャレンジだ。
4月12日の丑三つ時、釣り場到着後、橋北側でエサのエビを採取する。
水位が高くあまり採取できなかったが、最初に採れたテナガエビを尾掛けにして飛ばす。
川幅の2/3ぐらいまで遠投し、サオ先に鈴を付ける。
いつものように数分ごとにサオで聞きながら10mぐらいリールを巻いてエサのチェックを繰り返す。
エサの捜索中にヒット……!?
この日はエサが少ないために探さなければならない。
釣り場から離れてエビ採取に夢中になり、鈴が鳴っているのも分からなかった。
気がついたらチリンチリンと魚信。
今回は鈴だけではなくケミホタルを付けておいたのが功を奏したのか、遠くからでもサオがお辞儀をしているのが見えた。
釣り場に戻り、サオに聞くと、何かがハリに乗っている。だが動きが魚っぽくない。しかも軽い。
この日1匹目の釣果はなんと20cm強のスッポンだ。
口を開け威嚇をしてくるので、慎重にかみつかれないようハリを外して川へ戻した。
その後午前3時すぎには、ガードレールに立て掛けてあるサオが倒れてしまうほど風が強くなり、小雨も降り始めた。
納竿5分前に待望の2匹目
ポンチョをかぶり、同じようにエサの交換を繰り返す。
4時を回ったころ、サオ先がコツコツと小気味良くたたかれた。
少し待ち、「サオ先を持っていってくれよ」と待ったがなしのつぶてで、静かになった。
ハリを確認すると、テナガエビの頭だけきれいにかじられていた。
その後30分たっても何もないまま諦めかけていた時、ガタンとサオが川の中に持っていかれた。
落ちたサオのロープをつかみ、サオをしっかり持ちバトルスタートだ。
サオは大きく曲がり、獲物はしっかり引き込んでいく。
めちゃくちゃ重くはないが、何せよく引く。
ゆっくり獲物を引き寄せ、お腹の黄色い大型ウナギがゲットできた。
出勤時間を考えると、納竿時間が迫っている。
ボウズじゃないので良かったのだが、もう1匹と焦れば焦るほど仕掛けは絡むし、ハリは服に引っ掛かる。
少しずつ明るくなり始める5時に納竿と決めた残り5分、新たにサオ先に動きが。
鈴は鳴らないものの、モソモソとサオ先が動き始めた。
終了間近のためサオを手に取る。
サオ先に重みがありバトルスタート。
一気にリールを巻くと、水面にはニョロニョロが現れ、6mの磯ダモでタモ入れ。
ジャスト5時だった。
<週刊つりニュース中部版 APC・永井博文/TSURINEWS編>