この2年大阪湾奥にサヨリが大量にわく時期があって、困っている。シーバスゲームでは明確なベイトのサインとなるのだろうが(サヨリパターンは一番難しいとも聞く)、何が困るかと言って、こいつらライトゲームのターゲットにもなりきらず、大量にわくことでその他の魚の活性も下げてしまうのだ。そして、狙おうとしても釣れない。今回は、なぜサヨリがライトゲームでは釣れないのか考えてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
どうしても釣りたいなら「アシストフック」
フラストレーション・フィッシュ、サヨリ。筆者はあまり好んで追いかけようとも思わないが、食味は良いし、なかなか独特の引き味もある。アジが釣れるまでの狙い物にしてもいいかもしれない。
ジグ単でノセきる直前までいくなら、「アシストフック」を使うといいだろう。筆者は豆アジように下の画像のようなアシストフックを持っているが、もちろんサヨリにも流用できるはず。
この手の魚は、多少セコくてもハリ数を増やしてスレがかりを狙ってやったほうがいい。触ってきた瞬間にアワセれば、反転した魚の体にアシストフックがかかるはずだ。ある意味、「仕返し」である。
サヨリベイトの魚を狙おう
考え方をかえるのもいい。サヨリはフィッシュイーターたちにとって、おいしいベイトだ。シーバスが捕食者として有名だが、青物もサヨリを食う。サヨリが入っているなら、サヨリを狙うのではなく、サヨリを食う魚を狙ってやるのだ。サヨリには口先が赤いという特徴がある。そのような外見を模したルアーを手に入れるといいだろう。
だが、冒頭にも少し述べたが、サヨリパターンの魚は釣りにくいという話を聞く。シーバスでは最難関と言うアングラーもいるほどだ。ほとほと困らせてくれる魚ではあるが、その分、サヨリパターンの魚や、サヨリそのものを釣り上げたときの喜びも、狙いに定めてみれば大きなものになるかもしれない。
<井上海生/TSURINEWSライター>