連日続く寒波の影響で、兵庫県内では急激に冷え込んだ。こんなに寒い日が続くとキスも水温の安定した深場で群れを作るので、12月22日に落ちギスでは定評ある兵庫・加古郡は播磨新島の赤灯台波止へシロギス狙いの投げ釣り釣行をした。
広範囲さびくもアタリなし
現地に午前10時過ぎに到着。
駐車場にはズラリと車が並んでいたので好ポイントに入れるか心配したが、ほとんどの人が外向きでメジロやサゴシを狙っているルアーマンやノマセ釣りの人たちで、先端部港内向きのキス狙いは一人だけ。
これなら釣れそうと、急いでタックルをセット。
5本のハリにイシゴカイを刺して軽くキャスト。
天気は寒くて午後から崩れるそうで、西の空は黒い雲が増えてきた。
キスの群れを探すためにゆっくりと引くが、全くアタリがない。好ポイントの右角で狙っている常連さんも「今日はダメですよ。」と、首をかしげている。
私も広範囲に探ってみたが、魚の生命反応がないので、作戦変更とサオ数を増やして置きザオにした。
引き潮タイミングで20cm超え!
状況がかわったのは11時すぎ。
引き潮が港内へ流れだして、海面がざわついていかにも釣れそうな雰囲気になってきた。
さぁ、チャンス到来と気合を入れたが、キスが群れる右45度方向は流れが速くて右角の方とオマツリしてしまう。
仕方がないので正面方向を狙うが、ここまで潮が入らず全く反応がない。この時合いを狙いたいが指を食わえて待機する。しばらく待って右角の方が帰られたのが昼過ぎ。
急いで釣り座を移動し、川のように流れる引き潮の中にキャストすると、すぐにブルン、ブルルンと心地いいアタリが連発した。
わくわくしながらリーリングすると20cm級のダブル。
「居た居た。」と、思わず口元が緩む。
それからは1投ごとにアタリが続き、コンコン、ギューンとサオ先を引ったくる大アタリもあって24cm級のよく肥えた太いキスもヒット。
24cm頭に25尾!
やはり水深のある港内向きにはまだまだキスが群れていて、ここだけは別天地だ。
クーラーの中も賑やかになってきたが、上手くいかないのが世の常。
ポツポツと嫌な雨が降りだして、釣友の山根さんがコーヒーの差し入れを持ってきてくれたのに、2時ごろからは本降りとなったので、急いで納竿となった。
当日の釣果は15~24cmまで25匹と短時間でも十分楽しむことができた。
今後の見通しとしては、これから水温が安定するとキスの群れも大きくなり、1月末ごろまでは数釣りが楽しめると思うので、ぜひチャレンジしてほしい。
<週刊つりニュース版 APC・松尾幸浩/TSURINEWS編>
播磨新島の赤灯台波止