季節が一気に冬の気配となり、西高東低の気圧配置の日が多くなった。こうなれば紀伊半島、四国とも東側を狙わなくてはならない。北西風が強く吹くとの予報が出た12月7日、徳島・日和佐の磯へ底物(石物)釣りへ出かけた。
トリクビの磯へ渡礁
今回は香川さん、湯本さんの2人が同行。
日和佐は徳島県の南部、南東に面しているので風裏となってベタなぎになる。加えて上り潮のついている確率が高い。
つまり、釣れる確率が高くなるということだ。ワクワクしながら現地へ走る。
恵比須浦・亀井港へ午前0時に到着。出港は6時だが、少し前にいつもお世話になっている朝生渡船の船長がやってきた。
まだ真っ暗な中、狙いの磯、トリクビを目指して出港する。
渡礁後、湯本さんが船着きの低場、私と香川さんが高場でサオを出すことにした。
今回のエサはウニだ。
「数日前まで17度だった表水温が19度に上がっている。潮色がいい。」と朝生船長。期待を持たせてくれる言葉だ。張り切って釣りを開始する。
早速サオ出して開始だ。
トリクビの磯は足元から急深だ。仕掛けを少し振り込むだけで、リールのカウンターは23mと出る。気持ちのいい釣り場だ。
1投目から銀ワサ!
1投目からサオ先にアタリが出た。コツコツと小さく動く。触っては止め、また触ってくる。警戒心がなかなか強く、水温から予想していたよりもアタリが小さい。
かなりの時間が経過してからサオ先が下がり始めた。香川さんと湯本さんも私のサオ先を注視している。
グーッと入ったサオ先が少し戻ってからさらに引き込まれ、完全に舞い込んだ。
最初のアタリなので失敗は許されない。遅めにアワセを入れる、バッチリ掛かった。
久々の釣行だったので、魚の引きを十分に楽しませてもらう。ゆっくり、ゆっくりと魚との距離を縮める。右に走りながら抵抗してくる。
海中に白い魚体が見えた。この時点でイシダイと確信、海面に銀ワサ(イシダイの雄)が浮いてきた。
「イシダイや!」と湯本さん。
サオ先を瀬ズレワイヤーのサルカン近くまで絞り込んでから一気に抜き上げる。
1投目から幸先よく、47cmの銀ワサだった。
これで気分が落ち着く。後はデカいやつがくるのを期待するのみだ。
ちょっかいはイシガキダイ
横で並んでいる香川さんにもアタリが出ている。だが、なかなか食い込んでくれない感じだ。
「入らんぞ」と香川さん。湯本さんも同様だ。私にもアタってくるが舞い込んでくれない。
どんどんエサ打ちして魚の活性を上げる。投入ごとにアタってくるのだが、食い込んでくれない。
そのうちにサオ先の戻らないアタリが出た。曲がり込んだまま上下に震えている。「何か食ってるのと違う?」と香川さんが言う。どうも魚が掛かっているような感じだ。
サオ掛けから外してリールを巻き上げる。
小さな魚の引きだ。グッグッと魚の動く感触が手元に伝わってくる。海面に浮いてきたのを確認すると、何とイシガキだった。
こいつがウニを食ってサオ先を動かしていたのだ。「このサイズがいっぱいいて、ウニを割ってるな。」と湯本さん。
あとは良型が回ってくるのを期待してエサ打ちを続ける。