この季節になると、海水温の低下とともに釣れる魚が少なくなり、また海も荒れやすく釣りに行けないこともしばしばです。そこで今回は、もう一度考えたい投げ釣りのマナーや、道具の扱い方、日ごろ私が最低限やっているサオやリールの手入れの仕方などについてお話したいと思います。
投げ釣りのマナー
「今さら!?」という内容かもしれませんが、案外初心者の方はご存知ないことが多いので、この機会に!
まずマナーについてですが、投げ釣りは他の釣りと違いサオを3、4本あるいはそれ以上出すこともあり、釣り場を広く使います。そのため、移動しながらキャストを繰り返すジギングやエギング、さらにウキを流して釣るウキ釣りなどの釣り人とトラブルが発生することがあります。
思いやりを持とう
お互い趣味を楽しんでいるので、そこは声を掛け合って気持ちよく解決しましょう。
釣り場に入る際、隣の釣り人に一声かけて入れば、それだけで雰囲気はよくなります。
釣り場での安全対策
釣り場についても、釣り禁止の場所に入らないことはもちろん、ライフジャケットを必ず着用し、できるだけ複数人で釣行するほうがより安全です。
特に磯場では極力肌の露出が少ない服装で、スパイクブーツなど滑り止め加工された靴を履きましょう。
また、岩場で擦っても破れないように非膨張型のベストタイプのライフジャケットが最適です。
ライフジャケット=沖釣り、ではありませんよ!陸っぱりでも必ずライフジャケットを着用しましょう。
ゴミは持ち帰ろう
また、釣りは自然相手のレジャーです。
環境保全のためにもゴミは必ず持ち帰りましょう。私のモットーは「来た時よりもきれいにして帰る」なので、自分が捨てたものでなくても、ちょっとしたゴミは一緒に持ち帰るようにしています。
それから釣り場が漁港などの場合、駐車の仕方についてもルールを守って、漁師さんや地元の方に迷惑をかけないようにしましょう。
そうすればマナーの悪さで「釣り禁止」になることもないと思います。
ロッドのメンテナンス
次に道具の手入れの仕方についてですが、一番の大敵は海水の塩分ですので、私は釣りから帰ったその日にお風呂場に持ち込んで洗います。
サオは振り出しの場合、隙間から水が入らないように縮めた状態のままサオ先を下に向け、ガイドとリールシートの部分にシャワーでぬるま湯をかけます。
一度内部に入ると、伸ばして乾かしても中の水分はなかなか抜けませんので注意。
サオを逆さまにした状態で外に出し、横にして伸ばしてから固く絞ったウエス(古いタオルなど)で、特にガイド部分を丁寧に拭き取ります。
濡れたままにしておくのは厳禁です。