わが家では、年末年始には釣りたての新鮮な魚で来客を歓迎するのが恒例行事。特に好評なのが、日本海のおいしい魚たちで自製した干物だ。そろそろ干物用の魚たちを捕獲せねばと考えていたところ、3連休末日の11月末に福井県の嶺南から五目船が出るとの情報を得た。この好機に早速予約を入れ、いざ船サビキ釣りへ出陣!
船サビキ釣りタックル&仕掛け
午前6時すぎ、江南市の石川氏ら4人と私の5人で三方郡美浜町早瀬から出港。ほどなく美浜沖のチダイポイントで全員サビキ釣りを開始した。
タックルは、ライトロッドに小型電動リール、ラインはPEライン2.5号、リーダーはフロロカーボンライン4号を結び、その下には出船前に釣り宿で購入した実績サビキ仕掛け、カゴ、釣りエサ、オモリ60号をセットした。
船長から「底から数メートル巻き上げて誘ってみてください」とアナウンスがあり、全員いざ期待の第1投。
いきなり全員エサ取りがヒット。この様子を見て、ポイントを熟知する船長はイカリを打ち直す。
チダイの6連掛けに成功!
再投入の合図で釣り再開。着底後ハンドルを2回ほど巻き上げるとロッドがきれいな曲線を描き、船体の揺れに合わせて仕掛けを上下させ誘いをかける。
ほどなくサオ先が震え、ギュンギュンと海面に突き刺さった。すかさず電動リールのスイッチを入れれば、小気味よくロッドがしなる。上がってきたのは期待通りの中型チダイ25cmだ。
その後、同様にボトム感度でチダイの小型から中型が快調にヒットしてきた。10匹を数えて余裕ができたところで船上を偵察すると、同船者の皆さんも順調に数を重ねていた。
船長からは「チダイやキダイは追い食いするので、最初のアタリを無視してしばらくそのままにしておいてください。2連3連のコツです」とアドバイスをもらった。
次の投入からすぐに実践! 最初のアタリを無視していると、すぐさまロッドに新しいアタリが出る。そしてサオ先は次第に激しく上下し始め、複数の魚のアタリが不協和音のように複雑に絡み合い強烈にロッドを締め込んだ。
それではと電動リールのスイッチを入れると、今までにない重量感で仕掛けが上がってくる。海面をのぞき込んでいると、青い海中からピンク色に輝く魚体が複数巻き上がってきた。「船長! やりましたよ~♪」とVサイン、なんと6連だ。
ポイント移動でカワハギ
2連3連で20匹を確保したところで船長は「他の魚を狙いに行きましょう」とポイント移動。
ここでは良型のウマヅラハギが顔を出してくれた。同船者の石川氏には大きなカワハギ!ニコニコ顔だ。うらやましい。このカワハギの肝のうまいこと。鍋に肝しょうゆに最高だった。
最後の移動ではアジやチダイを追加し、昼すぎに納竿して帰港した。
最終釣果は?
釣果は船中5人でチダイ&キダイ159匹、カワハギ16匹、カイワリ22匹、カサゴ7匹、イサキ2匹、アジ3匹。文字通りの五目釣りを堪能できた。
そして何よりうれしいのは、おいしい干物をたくさん作ることが出来たこと。これで年末年始が楽しみになった。
皆さんも、年末年始用の食材を求めて大満足の五目釣りに出撃してほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・牧野広行/TSURINEWS編>