久し振りに沼津港の船宿「城」の船で釣りがしたくなり、5月11日(土)妻とオニカサゴを釣りに行ってきた。当日は食い渋りで厳しい釣りとなったが「とらふぐの皮」など特エサで攻略!?最後に妻が毒バリに刺されてヒヤリハットも起きた1日となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
高速巻きでオニカサゴ浮上
大船長はポイントを移動。再びオモリは120号との指示が出された。「移動するので上げて」のアナウンスで妻は電動リールの「空巻きHi(高速巻き)」のスイッチをON。
なんと意外や意外。海面に現れたのは本命のオニカサゴ。こちらも小型とはいえ嬉しい1匹だ。
ちなみに、彼女は操舵室にいる大船長との会話が楽しいようで終日ニコニコと笑顔で釣りをしていた。
深場のポイントに移動し、オモリは再び150号に変えるようにとの指示があり。食い渋りは続き、潮が効いていないと思い筆者は短めの仕掛けにチェンジ。妻も気分転換を兼ねて市販のフロートビーズ使用の仕掛けに交換することにした。すると、筆者にはアヤメカサゴが連発。
妻も船のポイント移動の為に高速で仕掛けを巻き上げてくると再び本命をゲット。
彼女が釣ったオニカサゴは2匹ともエサはサバとイカタンの組合せに掛かってきたようだが、アタリは全く分からなかったとのこと。しかし、大船長が常に海底の状況や水深を細かくアナウンスしてくれるので、イメージが湧きやすく釣りやすいと語っていた。
延長戦に突入!
沖上りの時間が近づいてきたが、大船長が「釣れてきたので30分延長します」とアナウンス。これはラッキーだと気合が入ったその直後に、タナ1mでヒット。小型で少々恥ずかしかったが、丁寧に若船長がタモ取りしてくれて無事に本命をキャッチ(25cm)。
エサを確認すると、とらふぐの皮と鮭皮の組合せに掛かっていた。妻も「アタリが来たみたい」と言って電動リールのスピードを中速にして巻き上げてきた。こちらも若船長のタモ取りで彼女は当日3匹目のオニカサゴ(31cm)をキャッチ。
こちらのエサは居酒屋顔負けの「サバ・イカ・とらふぐの皮」の刺身3種盛りに掛かったとのこと。大船長の延長戦のお見立てが見事に的中した形となった。
オニカサゴの毒バリに刺される
筆者が道具の片づけをしている間に、妻に釣った魚をバケツからビニール袋に移しておいてもらうことにした。しばらくすると、「キャー!刺さった!ここら辺のヒレ(背びれ)に刺さった……」 という 彼女の悲鳴が聞こえてきた。筆者は、不器用な妻に危険な魚の移し替えを頼んだことを猛省。
彼女の指からは血が出てきて、大船長・若船長共に心配そうに処置の仕方をアドバイスしてくれた。数時間後に痛みのピークが来るかも知れないとの話だったが、適切なアドバイスのお陰もあり、然程強い痛みに襲われなかったのは不幸中の幸いだった。
当日の最終釣果
筆者:オニカサゴ2匹(18~25cm)、アヤメカサゴ2匹(10~20cm)
妻:オニカサゴ3匹(17~31cm)、アヤメカサゴ1匹
妻の釣ったオニカサゴは刺身で食べた。2人とも「魚の中ではオニカサゴが一番好きかも」と言ってしまうほど、改めてその美味さに感動。アヤメカサゴは塩焼きにしたがこちらも美味しくて、当日の釣りの余韻に浸りながら飲む酒は最高だ。これも2人の優しい船長のお陰げだとつくづく感じた。
特エサが奏功
当日は両船長が「こんなに釣れないのは珍しい」と言う程の食い渋りに直面したが、今回特エサの持ち込みが功をなし、どうにか2人共本命を釣り上げることができて思い出に残る楽しい1日となった。次回こそは40cm以上のオニカサゴを是非釣りたいと思っている。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>