春の一大イベント乗っ込みがひと段落すれば、回復を目指して再びエサを追うようになる。静岡県富士宮市にある田貫湖も取材時は減水とハタキ後の一服で食い渋り気味だったが、今号発売のころには田畑への放水も止まり再び活発にエサを追うようになるだろう。釣り方も宙・底問わず好みでOK、どんな釣り方をしてもそれなりの答えが返してくれる懐の深さが同湖の魅力と言えるだろう。
(アイキャッチ画像提供:がまかつテクニカルインストラクター熊谷充)
釣り方とエサ
少なくとも5月14日までは放水期間なので水位は減水し続ける。となればそこまでは釣況も著しくよくならないと見るべきだろう。
食い渋った時の定番と言えば段差の底釣りか、やや長めの竿を用いた宙のウドンセット釣りが無難だろう。しかし野釣りでウドン(インスタントウドンを含む)は使いたくないという人も少なくないだろう。であれば食わせにグルテンを用いてみてはどうだろうか。
管理釣り場では通用しづらい釣り方でも、田貫湖であれば食い渋りに有効な手段になり得るかもしれない。またバランスの底釣りをするにしても両ダンゴではなくグルテンセットでスタートし、活性が高ければ両ダンゴにシフトする手もある。
いずれの釣り方にしろ食い渋りを前提に、そこから活性の高さに応じてエサや釣り方を変化させるほうがいい。仮に強い釣り方からはじめてウキが動かないと「ここには魚がいない」と結論付けてしまい、先に進めない可能性がある。
ハリは小さめ、ハリスも長めの細め、ウキは小さなアタリでも表現しやすいムク系。これら食い渋り対策を講じて、様子を見ながらより強い釣りにシフトしてみよう。
なお同湖では風流れが強まるのが日常茶飯事なので、流れ対策としてドボンオモリやガン玉など流れを止めるアイテムはぜひとも持参したい。
<がまかつテクニカルインストラクター熊谷充/TSURINEWS編>
田貫湖
入釣料¥700(現場売り)。釣り台必携。