早いもので4月ももう半ば。そろそろ産卵期を迎えたタナゴたちが色づいてくる季節だ。そんな訳で4月14日、岐阜県を流れる長良川水系の釣り場に出かけてみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
エサ持ちが悪いことに気がつく
ところが、ここからはミスバイトとバラシの連続。というのも、急にエサ持ちが悪くなったのだ。こうなるとアタリと同時にエサが落ち、一緒にハリまで吸い込めなくなる。
ハリ先にエサを引っ掛ける際に確認してみるとほぼマッシュといった質感で、グルテンの繊維が感じられない。これではエサが残らない訳だ。原因はおそらく成分の偏り。マッシュとグルテンが均等でない部分があったのだろう。
よく見ていれば気づくことだが、自分の老眼が恨めしい。原因に気づくまで、かなりの時間をロスしてしまった。エサをこね回してみると繊維質が感じられる部分もあったので、その部分を選んで使うことで問題は解決。ついでに固めに仕上げた黄身練りも準備し、ここからは両方のエサを併用していく。
アブラボテをキャッチ
護岸際を流していくと、エグレから黒っぽい魚体が飛び出した。今度は産卵管の伸びたメスのアブラボテだ。続けて婚姻色を帯びたオスもヒット。他のタナゴのような鮮やかさはないが、重厚感のある魚体には貫禄がある。
最終釣果
その後もヤリタナゴとアブラボテがポツポツ釣れたが全てメスで、釣果が10匹となった午後2時に終了とした。今回は間抜けなタイムロスで数こそ伸びなかったが、新たなポイントを開拓できたのは大きな成果だ。周辺を探せば、他にもいいポイントがたくさんあるはず。次回はダイエットも兼ねて、さらに捜索範囲を広げてみたい。
今後の展望
川の宝石とも呼ばれるタナゴは、これから初夏にかけて鮮やかな婚姻色で目も楽しませてくれる。希少種も多く、保護の観点から公開されているポイント情報は皆無に等しいが、宝探しもまたこの釣りの楽しみのひとつ。
世界最小のゲームフィッシングとも称されるタナゴ釣り。皆さんも一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>