初春の本流河川でのルアー釣りで69cmモンスター級アメマスと対面成功【北海道】

初春の本流河川でのルアー釣りで69cmモンスター級アメマスと対面成功【北海道】

少し暖かくなってきた3月の北海道、とある河川で良型アメマスを立て続きにキャッチしたことでアメマスのポイントの傾向が分かってきました。3月に入ると仕事の忙しさもいくらか落ち着いたこともあって、さらにデータを集めるべく、仕事終わりに最下流域での短時間勝負を仕掛けることにしました。目標は70cmオーバーのモンスターハント釣行です。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

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小峠龍英

少年時代より雑魚釣りからバスフィッシングなど様々な釣りに親しみ、北海道移住をきっかけにトラウトフィッシングに傾倒。4月から川が凍るまで時間を作っては足繁くフィールドに通っています。

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ルアー&フライ トラウト

意外な外道

やってしまったと天を仰ぐもすぐに気持ちを切り替えてキャストを続けます。今度は某100均一ショップで購入した5gの小型ジグで探りを入れると今度はこれまでと違った、まるで啄むようなバイトにアワセを入れるとその魚は重さはあるものの非力なダッシュを繰り返しながら寄ってきます。最初は小型のアメマスかと思いきやその正体はウグイ。

初春の本流河川でのルアー釣りで69cmモンスター級アメマスと対面成功【北海道】まさかのゲストはウグイ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

45cmはありそうなサイズは間違いなく自己最高記録のウグイ。しかもよく観察すると見慣れたエゾウグイにはない、側線下に薄く伸びる紅い線はマルタウグイの特徴そのもの。ちなみにマルタウグイを釣ったのはこれが初めてです。

ウグイをリリースしてまたミノーに戻しての1投目、ジャークさせて一旦止めた際にクイッと何かが触ってきたのでアワセを入れると今度は全くの無抵抗。寄ってきたミノーには枝のようなものが引っかかっているかと思えばそれは枝ではなくカニ。おそらく汽水域に生息するモズクガニでフォールしていたミノーに反応したものと思われました。

初春の本流河川でのルアー釣りで69cmモンスター級アメマスと対面成功【北海道】モズクガニ(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

ちなみにカニをルアーで釣ったのも初めての経験です。カニを川に帰し、近くにいるはずの友人に目をやると「でかい!」と興奮した様子で延べ竿を立てていました。弧描いて曲がる延べ竿の先には激しく水飛沫を上げるアメマスの姿が。

また友人のタモ網は小さすぎて役に立たない様子だったので自分のネットを手にサポートに入ります。細い仕掛けにヒヤヒヤしながらなんとかネットイン、サイズは55cmと本州では滅多にお目にかかれないサイズのイワナ(アメマス)を手にした友人は大喜びでした。

Day3:あと1cm

数日後、仕事終わりにまた同じポイントに入りました。この日は低気圧の影響で前の週より気温が低くなかなか厳しい状況が予想されました。とりあえず実績の高い7gのスプーンを投げて様子を見てみることにしてキャストする事5投目、デッドスローで引いてきたスプーンが「コツン」とした感触とともに不意に止まったので根掛かり上等で強く煽るとしっかりと刺さった感触と共に強烈なダッシュにドラグが悲鳴を上げて引き出されていきます。

ロッドをしっかり曲げ込んでテンションをキープ、ダッシュが止まったら巻いて寄せるのサイクルを続けること10分、ついにネットで掬える範囲に寄ってきたアメマスをネットに誘導しようにも大きすぎてなかなか入りませんがなんとかネットイン。近くの浅場に移動してサイズを測ると69cmもあり70まで1cm足りないもののランカーと呼ぶには十分すぎるサイズでかかっていたフックは伸びかけていました。この時点で釣り開始から20分ほどでしたがすでに十分満たされていたので撤収とし帰路につきました。

まだまだ続く開拓

サイズを求めるなら海アメマスを狙う方が良いのかもしれませんが私はあえて川に拘ってアメマスを狙っています。

数年前まではこのエリアではここまでの大物は居ないと思い込んでおり、釣具店やネットでの情報でも聞かなかったものです。それが今では探せば居るという事が分かったのでまだまだ開拓の余地がありそうです。

<小峠 龍英/TSURINEWSライター>