夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】

夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】

3年前に一度だけ釣り上げたタルイカ。その後毎年チャレンジするが、一度も釣れていない。高きハードルだが、何とか釣ってやろうと福井県敦賀市の遊漁船に12月3日に単独釣行した。今年も釣果に恵まれぬまま、3度目の挑戦だ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

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敦賀出船でタルイカ釣り

港に着くと、平日にもかかわらず満船だ。出船は午後3時20分。私は右舷ミヨシから3番目。左隣は若い女性アングラーで、右隣は3人のグループアングラーだ。

予定通り出港すると、ポイントまで約1時間半。私はいつも通りキャビンで仮眠を取った。敦賀沖はこの時期としては珍しいナギで、タルイカポイントの水深は230m。スマホの探見丸スマートでチェックすると、50~100mまでベイトがびっしりと映し出されていた。

船長から「100m前後を探ってください」とアナウンスが入り、ラインカラーを見ながら5m単位で誘い始めた。黙々と誘っていたが、開始早々のヒットはなく時間は淡々と経過していた。午後6時半ごろ、左隣の女性アングラーにヒット。大きくサオを曲げていたが、曲げたままにしていたら外れてしまった。

3年ぶりの本命確保に安堵

私はベイトゾーンの最低部である100mラインの下部にチャンスありと見て、100~120mラインを往復していた。午後7時ごろ、「60~80mで反応あり。攻めてみて!」とアナウンス。一気に80mラインまで巻き上げ、2m間隔でロングステイ。

75mラインにきた時、ティップが小さくモソッと押さえ込まれた。しばらく待つと、さらに入り込んだ。一気に突き上げるとドスン。かなりの重量感が乗った。ジェット噴射を繰り返すなか、バレないように念じながらポンピングを繰り返す。

夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】1匹目のタルイカはまずまずの良型(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

この時、左舷でも同時ヒットとなったアングラーが数人いたようだ。右舷は潮が船へ向かう流れのため、ラインが船底に擦れそうだ。体を乗り出して、船底をかわしながら慎重に巻き取る。やがて水面下に現れたのはまずまずの良型。

船長がギャフをタルイカに掛けて、難なく取り込む。3年ぶりの本命にホッとすると同時に、差し出された船長の手を握った。女性アングラーからヒットした水深を問われ、75mと答えた。この時合いでは4匹上がった。時間はまだ7時。チャンスはこれからだ。

さらなる時合い到来

そして次の時合いは9時ごろ。80~100mラインで誘っていると、「40~70mラインに反応あり」とアナウンス。早速そのバンド幅まで一気に巻き上げ、55mラインでロングステイさせるとティップが震えた。重量感からそれほど大きくないと判断。途中小さな抵抗を見せたが、無事に船長のギャフで御用。

夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】ロッドを満月にして格闘(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

すると、この時女性アングラーにもヒット。ロッドを立てたまま、持ちこたえようとしていた。このままではバレてしまうので、ポンピングの動作を勧めた。センスが良いのか、イトフケを出さずに手際よくポンピングを始めた。しかし、順調に巻き取りを始めたものの、重量感とジェット噴射でラインが引き出されていく。頑張っているのだが、その繰り返しに時間は30分を超えた。

同船者も12kgタルイカ手中

若いせいか、疲れているようには見えないが、このままではバレてしまう。ドラグを締めた方が良いと思い、格闘中の彼女を止めて素早くドラグを締めた。すると徐々にイカが寄りだした。そして船長のギャフに収まったイカは検量の結果12kg。今年4回目の挑戦で仕留めたとのこと。彼女がタルイカを持ち上げた笑顔を写真に収めた。

夜のオフショアジギングで12kg頭に巨大『タルイカ』が船中15匹【福井】12kgのモンスターを仕留めた(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

この後沖上がりの10時半まで粘ったが、ヒットなく終了。全体では15匹の釣果。10kgオーバーは5匹出たそうだ。数少ないタルイカ祭りに遭遇でき最高の釣行日に参戦できた。

久しぶりのタルイカの引きを満喫したが、タルイカのシーズンは短い。今年はこれで終了だ。腕に残った強烈な引き感覚はまた来年のお楽しみとして残ることになるだろう。

<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
出船場所:敦賀
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年12月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。