今年はとくに東京湾のアジのアベレージサイズが大きい。同場所のボートアジングは、昨年ごろまでシーバスのシーズンオフに狙うターゲットとして楽しんでいたが、今年は通年を通したメインターゲットとして釣らせるガイド船も増えてきた。前記した、型がいいということも理由の一つだろう。ボートアジングというカテゴリーは、陸っぱりからアプローチするのとは違った魅力があるので、とても好きな釣りの一つ。
トップウォータープラグへ!
このあと、30cm超えのメガアジが次から次へとヒットしてくる状況がしばらく続く。
こうなるとアングラーというのはぜいたくな性分。ワームで釣るより、もっと楽しい釣り方はないかと模索。
トップウォータープラグでは釣れないのかとキャスト。すると、バイトはあるが、なかなかヒットしない。ジレンマと戦う横で、アジ用スピナーベイトなるものでアプローチする人はヒットが続いていた。
考察すると、アジは水面に浮くものを捕食しているのではなく、水面直下に泳ぐアミのようなベイトを食い上げているので、水面でライズしているように見えるのではないか。
長い間、東京湾のボートアジングに通っているが、今回のような場面は初めて。
意外にもトップウォータープラグで釣るのは難しいということが分かり、次回の課題になった。
こうなれば、あとはこのめったにない状況を楽しむしかないと、再度ジグ単のタックルに持ち替えると、ワンキャストワンヒット。
おそらく、今まででもっとも、アジと出会えた日になった。
気がつくと日をまたぎ、朝日が顔を出そうとしていたので納竿。
「本当にボートアジングは楽しい」と思える釣行だった。
<週刊つりニュース関東版 野呂昌明/TSURINEWS編>
出港場所:東神奈川マリーナ