吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【たまには野でのんびりと#1】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【たまには野でのんびりと#1】

テーマは「たまには野でのんびりと」。大型一発や数釣り、量目釣りからは少し距離を置き今回は、野釣りの平場で自由に竿を振ってもらった。楽な取材になるかと思われたが、今回も波乱の予感がヒシヒシと。取材日は11月22日(水)。釣り場は静岡県沼津市にある門池。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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静岡・沼津の門池へ

何の縛りも策略もなしで、野釣り場でのんびり釣り糸を垂れよう。

そんな企画を思いついたまではいいが、釣り場選定にはいささか悩んでしまった。新ベラ狙いもいいが、それでは釣りがせわしない。大型狙いはすでに掲載済みだし、流れ川もパッとしない。

どこか、行きたい釣り場はあるかい?

吉田康雄

「釣り場に関しては関口さんのほうが断然詳しいでしょうから、ボクは口出ししません。行けというなら、どこだって行きますから」

 

何だか自信たっぷりな言い方じゃない。任せてください。釣り場はどこでもきっちり釣って見せますから的な雰囲気がムンムンだったよ(笑)。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【たまには野でのんびりと#1】門池の概況(作図:週刊へらニュース編集部 関口)

そんなこんなで思い浮かんだのが静岡県沼津市にある門池だった。直近で新ベラ放流があったものの釣れているエリアは限定的で、それ以外は日に数枚出るか出ないかの地ベラ狙い。のんびりやるにはもってこいの釣り場だと思うけど、どう?

吉田康雄

「いいですね門池。過去に別媒体の取材で一度だけおじゃましたことがあります。真夏の暑い日でしたが、何とか良型地ベラを7~8枚ゲットできたと記憶してます」

 

ツ抜け間近とスゴい釣果だね。でも直近の情報をへらニュース本紙ライターの山口氏に聞いたら「そこまでは釣れてないみたいだよ。ポイントによっては8~9寸の新ベラが入れパクらしいけど」

すると吉田は「いえ、新ベラではなく地ベラ狙いでやらせてください!」

地ベラを狙う

当日は山口氏も同行し、吉田からのリクエストでわざわざ前日試釣もおこなってくれた。

吉田康雄

「あえて新ベラが釣れない(回遊がない)エリアで11時から竿を出してみたのですが、昨日は底釣りで1枚でした。西の芝生エリアなら新ベラが今だにバクバクみたいですけど、本当にこっちでいいんですか?まあ吉田さんなら1枚ってことはあり得ないでしょうけど」

 

そんな同氏が案内してくれたのは床屋前と呼ばれる門池の東エリア。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【たまには野でのんびりと#1】通称・床屋前に入釣(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
吉田康雄

「今日もそうなんですが取水口から勢いよく水が流れ込んでいるので、取水口付近では釣りにならないんです。ですがここまで離れれば流れはさほど気にならなくなりますから」

 

取水口から見て順に山口氏、吉田、記者と並び山口氏は前日と同じ竿18尺タチ2本強を両ダンゴの底釣り。吉田は同尺でタナ1本を両グルテンの宙釣りで始める。時刻はすでに9時30分。

吉田康雄

「駐車場の関係で打ち始めが遅いのがマイカー組の難点ですね。自転車組の知り合いは芝生ですでに竿が曲がりっぱなしですから」

 

山口氏がそう話すように西の芝生エリアに竿を出している人は、すでに入れパクのようだが、釣れているのはオール新ベラで、地ベラはまったくと言っていいほど交じらないらしい。

波乱の幕開け?

ところで新ベラ狙いでもないのに、なぜ両グルの宙から始めたの?

吉田康雄

「好きな釣り方なんですよ。これで様子を見てダメならまた考えます」

 

ひと通りの準備を終えて吉田の第一投を見届けてから記者も吉田の隣で竿を出す。釣り方は竿12尺両ダンゴの宙釣り。すると開始数投でズバッと消し込むも空振り。ところが次投以降はノー触りで、見せ場を作れなかった。いったい正体は何だったのか?

吉田康雄

「アタったんですか」

 

消し込んだよ。でもその後は何も動かない。力強くアタったからジャミではなさそうだけど……。

これが波乱の幕開けになろうとは一同知る由もなく、長い一日の幕開けとなった。

次回も「野でたまにはのんびりと」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
門池
入釣無料。釣り台必携。
この記事は『週刊へらニュース』2023年12月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。