波崎や鹿島で部分解禁していたヒラメだが、12月には広域解禁を迎え、広大なエリアが釣り場となった。好調だった昨シーズンに引き続き、魚影は濃厚。比較的釣りやすく、入門に最適で、経験者には価値観が変わるくらいの激釣もあるはず。数・型ともに自己記録を塗り変えるチャンスだ。
投入について
投入はオモリとハリスを両手に持ち、同時に静かに落とす。
すぐにリールのクラッチを切って落とし込むのではなく、エサがちゃんと泳いでいるか確認してから沈める。
横流しの釣り方
着底したらイトフケを取り、オモリが底に着くか着かないかくらいのタナを取る。
船下に引き込まれる潮上では、エサの泳層が上ずってしまいがち。といって、ミチイトを出してばかりいると反対舷の人とオマツリしてしまう。そのため、船下に大きく入り込んだら一度仕掛けを巻き上げて、再投入する。
沖側へミチイトが出ていく潮下では、先でオマツリすることはないので、オモリを底に着けたままイトを出していく。
潮上、潮下どちらでもアタリがでたら、しばらく様子を見て、さらに大きなアタリになってから聞き上げること。小さなアタリに即アワセする釣りではないので、本アタリに変わるまでの緊張感を味わってほしい。
たとえ小型でも、力強い引きをみせてくれるのがこの釣りの楽しいところ。
最初のアタリでアワせてスッポ抜けしてしまう以外は、途中でのバラシは少ない。強い引きがきても、落ち着いて巻き続けよう。
浮いてくる前に手を上げるなどして、仲乗りや船長、周りの人にタモの準備をしてもらおう。なお、タモには少なくともハリが2本絡んだ状態になるので(トリプルフックの場合は特に)、ハリ外しはプライヤーで行う。
急にバタバタと暴れるので手袋などをしたほうが無難。魚はしっかり持って、動きを抑えるのがコツ。
数が釣れると、何度もハリを外しているうちに思わずブスッと指にハリが刺さってしまうことがある。カエシが鋭く抜けなくなることも…。刺さってしまったら、慌てずにハリスを切って船長に相談しよう。
ポイント釣りの釣り方
船長からタナ指示があるのでそれに従う。
底から50~100cm上にすることが多い。まれに、イワシの反応に合わせて2~3m上にすることも。必ずそれに合わせよう。
逆に、濁り潮や魚の活性が低い場合はタナを下げることがある。
この場合、根周りなのでまめに底を取って探ることが大切。手持ちのほうが有利なのでタックルはなるべく軽いものがいい。カサゴやソイなど、根魚釣りのように、果敢に底を取ってタナを探る。
アタリ~取り込みは前述と同じだが、中層で釣るため横流しよりも引きは強烈。リールのドラグの調整をしっかりしておこう。
エサ付け
親バリは上アゴの硬いところを抜く。孫バリは肛門、またはその付近から抜く(必ずハリ先をエサの頭の方向に向けて止めよう)。背ビレの後方に付けるのもOK。
茨城の場合、エサは仲乗りが適宜小さなオケに2~3匹ずつ配ってくれる。使い終わる前に頼もう。なお、金魚用などの小さい網があるとつかむのに重宝する。
魚影が濃いぶん、エサの消耗は激しい。かじられて死んだエサは形が崩れていなければ取っておき、エサがなくなったときに使ってみるのも一手。
<週刊つりニュース関東版 編集部 /TSURINEWS編>