2023年秋、9月の釣行でタチウオ4匹止まりに終わった悔しさから、10月8日に岸和田一文字にリベンジ釣行。しかし釣果はタチウオ5匹にとどまり、またしても常連たちのパレット山盛り祭りを後目に見る寂しい結果となってしまった。皆さんの参考に少しでもなればという思いから、今回の投稿は釣行の模様は短めにして、釣果を伸ばせなかった理由を自分なりに考えてみた反省会の趣で綴ってみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
釣行を振り返って
ここからは皆さんの参考に少しでもなれば幸いとの思いから、反省会の趣で、なぜ釣果を伸ばせなかったのか自分なりに綴らせていただきたい。
成功点のまとめ
まずは成功した試みと反省点とを仕分け。成功した試みとしては
・扱いやすい9FTの短めのロッド
・針先の鋭い新品のSサイズのテンヤ
・ケミホタルはブルー
・テンヤに付けるエサはドジョウと小イワシを併用
・テンヤは上層~中層までを引く
があげられる。特にエサはドジョウで3匹、小イワシに切り替えて2匹と、併用で釣果を何とかかき集めることができたので大成功だった。
シマノ製の「タチウオゲッター」という、キビナゴを刺しエサにするタチウオテンヤの存在を思い出し、アタリが減ったタイミングで思い切って小イワシに切り替えた。すると明らかにアタリの数が増えて、改めてエサとしてのイワシの訴求力を実感させられた。
反省点1:釣り座の選択の甘さ
一方、反省点としては、1つ目に釣り座の選択の甘さがあったように思う。なぜならパレット山盛り祭りを展開した常連たちは、私の構えた北端寄りではなく、南側の小屋付近に釣り座を構えていたからだ。
北端寄りでもアタリはそれなりにあったものの、ようやく二桁釣果に届いた釣り人がいた程度。日中に欲張って青物狙いのために北端寄りの釣り座を選ぶよりは、タチウオのタイムリーな状況を知る常連たちの動向にもっと関心を寄せて釣り座を選んだほうが良かったのかもしれない。
反省点2:遠投重視に固執しすぎた
2つ目の反省点は、遠投重視に固執し、波止際の小型を拾えなかったことだ。針先の鋭い新品のSサイズのテンヤを投入したのは良かったものの、テンヤに足すべきは遠投重視の3gのオモリではなく、アシストフックだった。
隣で釣っていた2人組はSサイズよりもさらに小さい軽量テンヤで、ロッドアクションは少なくして時にはステイを入れるなど、喰わせるタイミング重視の工夫を入れて波止際を中心に丁寧に攻め、小型中心ながらも釣果を伸ばしていた。
遠投重視に固執してもアタリが少なかった事をもっと早く自覚して、波止際の小型を拾える仕様のテンヤに思い切って切り替えることもできたと思う。
反省点3:小イワシへの切り替えの遅さ
前述した波止際の小型を拾えずの反省点にも通ずる3つ目は、小イワシへの切り替えが遅く、アタリを得るチャンスを自ら逃していたことだ。
エサ持ちが良くキャストの繰り返しに都合の良いドジョウを使い続けたものの、周りの釣り人よりもアタリ自体が少な目だった。もっと早く自覚して、小イワシに切り替えて少しでも多くのアタリを誘発しようと決断すべきだったと思う。
小イワシはエサ持ちが悪く2投でボロボロになる手間のかかるエサだが、タチウオへの訴求力はドジョウよりもはるかに高い。事実、私の4匹目の釣果は小イワシに切り替えて1投目でアタリがあったものである。
晩秋に向けての展望
タチウオは回遊魚で群れの到来次第ではあるが、岸和田一文字のほか泉州・エリアのタチウオの釣況は、晩秋まで良い状態が続くことが期待できそうだ。
過去の傾向では、気候の変化に伴い、数は減ってくる一方でサイズアップし、タナは中層から下も攻め所となる。特に回遊状況が芳しくない時は思い切って底のタナも攻めてみると、大型に出会えることもある。
今回の釣行記が掲載される頃には最盛期からは様相が変わっていると思うので、タイムリーな情報収集が釣果に結び付く。
ホームページや釣り系SNSによる釣果情報を日々確認するとともに、釣行当日には釣り場近辺の釣り具・釣りエサ店に立ち寄ったり、沖波止であれば乗船前に船長やスタッフに聞いたりして、直近の情報を得ると良いだろう。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>