沖縄県の離島伊是名島へ釣り遠征に出かけました。ただのオモリに針を付けただけの仕掛け『オモック』でサンゴ礁エリアを狙うと高級魚が爆釣!さらに、キャスティングでは釣り人の憧れの魚GTも登場した釣行をレポートします!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉浦永)
沖縄離島「伊是名島」
伊是名島は周囲16.7Kmで円形の小さい離島で、伊是名島の周りは珊瑚礁の綺麗な海が広がっています。観光地化も進んでいないことから豊かな自然と昔から変わらない集落の風景が魅力の島です。
釣行はシャローエリアを小型ミノーを使って珊瑚礁に潜むトロピカルフィッシュ狙い、GTキャスティング、深場のジギングで大型魚を狙うことができます。
島へのアクセス方法
沖縄県の那覇空港から運天港にバスまたは車で向かいます。そこから1日2便ある伊是名行きのフェリーに1時間ほど乗れば到着できます。
本州から行く場合は飛行機の時間との兼ね合いもありますが、フェリーの2便目に乗ることが多いと思うので、到着は16:30です。
準備したタックル
ブリやランカーシーバス、メーターシイラなども狙えるようなスピニングロッドに5000番のスピニングリールをセッティング。ラインシステムとしてはPEライン2号&リーダー10号を使いました。
シャロー地帯でも大型のカスミアジやハマフエフキ、大型メッキなどもヒットするため、なるべく強めのタックルをおすすめしています。
オモックはどんな仕掛け?
沖縄県の伊是名島の漁師さんから教えていただいたお話ですが、オモックの歴史は沖縄本島から伊是名島にやってきた釣り人が、オモリにハリを付けただけの仕掛けを持ち込んだところ、魚がよく釣れることが証明されて広まったそうです。伊是名島では「チョンチョン釣り」という名前で呼ばれています。
仕掛けの基本は、中通しオモリにフックのみ。フックはステンレスワイヤーを曲げて固定しています。初めて見た人は誰もが「こんなルアーで釣れるわけない……」と思うこと間違いなし。しかし、実際使ってみると普通のルアーと同じくらいの釣果、またはそれ以上の釣果を生むこともあります。
オモックの動かし方
釣り方もシンプル。バーチカルにオモックをリフト&フォールさせて狙います。個人的には、ロッドグリップからエンドまでは腕に添えてロッドを構えることで、腕だけでロッドを持ち上げたり、フォールさせたりできるので、操作性が高いように感じます。
釣果を得るためのワンポイントは、フォール時に意識を集中することです。落ちてくるものに反応する魚種は多いので、ラインテンションを一定に保ちながら、素早くフォールさせていくことで、小さいバイトから大きなバイトまで拾っていきます!
ポイントと根掛かり
伊是名島海域では水深が10m以内のようなポイントではサンゴの発育が強く、根掛かりしやすいポイントが多いように感じました。
サンゴが比較的に緩やかな水深15m~25mラインでは比較的になだらかなサンゴ礁の地帯が多いと思うので、根掛かりを回避させやすいと思います。
根魚にカワハギが続々ヒット
水深20mラインの緩やかなサンゴ礁地帯から釣りスタート。ボトムを取ること集中して、オモックがボトムを引き摺らないようにすることで根掛かりを回避しながらのフォール時に意識を集中させます。サンゴ礁のエリアにオモックが通ると……。
どんどん高級魚が釣れ上がります!
根魚から口の小さなカワハギまで様々な魚種が釣れることがオモックの楽しさ!こんな簡単な仕掛けで高級魚ばかり釣れてしまうと、普通のルアーにはなかなか戻れなくなってしまいますね。
ベイトは小型のベラやカニなどを食べているようで、オモックを一体なんだと思って捕食しているのか……気になりますね!