霞ヶ浦でのワカサギ釣り入門解説【茨城】ミャク釣りかウキ釣りが基本

霞ヶ浦でのワカサギ釣り入門解説【茨城】ミャク釣りかウキ釣りが基本

ワカサギ釣りはボートで楽しむイメージも強いが、茨城県の霞ヶ浦では陸釣りで手軽に楽しめる。今回は、そんな霞ヶ浦におけるワカサギ釣りの時期やタックル、釣り方、ポイントなどを解説。また、9月上旬に清明川河口でワカサギの様子を見てきたのでレポートする。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

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淡水の釣り ワカサギ釣り

霞ヶ浦のワカサギ釣り

ワカサギ釣りといえば山上湖のイメージが強いが、本来は海水域と淡水域を行き来する魚。自然分布は海岸沿いの湖沼に限られる。

茨城県にある霞ヶ浦は以前、海水域と行き来が自由であったことにより、自然分布の南限とされている。現在、山上湖などに生息するワカサギの多くは霞ヶ浦から移入されたもので、霞ヶ浦はワカサギの原産地のひとつ。

霞ヶ浦では以前からワカサギ漁が盛んだが、近年の漁獲量は減少傾向にある。しかし、現在でも霞ヶ浦の主要漁業資源であることに変わりはない。最近では資源の維持・回復を目指し、人工ふ化放流事業などが実施されている。

釣れる時期

霞ヶ浦のワカサギ釣りは、7月21日のワカサギ漁の解禁日にトロール網(引き網)漁船に追われたワカサギの群れが港や舟溜まり、水門周辺、流入河川の河口部に逃げてくることで始まる。そのため、誰でも手軽に楽しめる陸からの釣りになる。休日ともなると実績のある釣り場はワカサギファンの竿が並ぶ。

ワカサギの釣期は解禁後から翌年1月下旬までで、とくに10月下旬から12月初旬にクライマックスを迎える。

このころは10cm級の食べごろに育っており、群れに遭遇した人は短時間でも数釣りが可能。逆に群れがきていない場所ではまったく釣れない。

釣れる時間

ワカサギの群れが回って来ていれば、水面にワカサギが泳ぐ跡が出るので、これを目安にするといい。群れは朝夕マヅメに来ることが多いほか、トロール網漁船が操業していれば日中でも回ってくる。

また、曇天や小雨の日、風が岸に向かって吹いているときなども狙いめ。これらを目安に釣り場を選定すれば、釣れる確率は高くなる。

霞ヶ浦での釣り方

タックルは、4.5m前後のノベ竿に市販のワカサギ用多点バリ仕掛けを結んだミャク釣りと、ウキ釣りに大別できる。

暖かい時期はオオタナゴ、モロコなどのハリ掛かりを防ぐため、エサを付けない空バリがいい。寒くなるとサシや赤虫を付けて釣る。

釣り方は、ウキ釣りの場合、タナは底に取る。ワカサギは動くものに敏感に反応するので、仕掛けを投入したらそのままにしないで、アタリがなかったらウキを上下に動かして誘いをかける。

アタリは明確にウキを引き込む。大アワセは口切れ、バラシ、仕掛けの絡みなどの原因となるので注意したい。

ミャク釣りの場合は、オモリが着底したらゆっくり仕掛けを50cmくらい上下して誘う。アタリは向こうアワセで竿先にクッ、クッと出るのでわかりやすい。

霞ヶ浦のワカサギ釣りポイント

霞ヶ浦でワカサギが釣れる実績のある場所として新川河口、花室川河口、清明川河口などが挙げられる。

霞ヶ浦でのワカサギ釣り入門解説【茨城】ミャク釣りかウキ釣りが基本霞ヶ浦清明川河口周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

なかでも、毎年釣果が望める美浦村(西浦)の清明川河口はオススメ。群れが回遊していれば3m前後の竿で、ヘチ狙いでも釣りになる。

霞ヶ浦でのワカサギ釣り入門解説【茨城】ミャク釣りかウキ釣りが基本清明川河口(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

10年前と比べると数釣りは厳しくなってきたが、いいときで20尾前後は釣れる。例年10月中旬から11月下旬にかけて良型がそろう。

次のページでは清明川河口への実釣の模様をレポート!