外房大原では、旬を迎えたイサキ釣りが佳境に入っている。7月2日(日)、大吉丸から釣行。前日のシケの影響で少しウネリが残るなか、速潮と途中の土砂降りに悩まされながらも、トップは規程数の50尾に到達。30cm前後の中型主体ながら後半はジャンボサイズも上がり、豊富なゲストが花を添えて、全員が満足のいく釣果となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 坂本康年)
大吉丸でイサキ釣り
外房大原では、旬を迎えたイサキ釣りが佳境に入っている。抱卵した腹パンの魚体が、忙しいくらいに釣れ盛ることもしばしば。
それを味合わせてくれるのが、外房最大の遊漁船基地である大原港。7月2日(日)、大吉丸から釣行した。
1投目から30cm級ダブル
4時半少し前、中田文彦船長の操船で出港。太東沖のポイントを目指す。
5時、タナ24mの指示が出て開始。ハリスが3mなので、27mまで落とし、50cm刻みで軽くシャクってくると24mでアタった。追い食いを待って、ダブル、トリプルにするのが数釣りの基本。
少し待っていると、さらに引き込むアタリ。けっこうな重量感になったので巻き上げると、上がってきたのは30cm級のダブル。続いても、同じような感じでダブル。入れ食いとはいかないまでも、船中でポツポツと上がり、足元のオケがにぎやかになっていく。
イサキはマメなシャクリが基本で、置き竿ではなかなか釣れないと言われる。だが、右舷ミヨシの石橋さんは同宿きっての達人と言われ、置き竿でオキアミを付けて連発。単発ばかりの私を尻目に次から次と連釣し、30年来の常連は腕の違いを見せてくれる。
石橋さんの話では、釣行は釣り仲間と前夜に酒を飲むことから始まるらしく、その余韻を楽しみ、釣りはマッタリが信条。それでも一番釣ってしまうというのだからすばらしい。
腹パン良型の数釣り
左舷ミヨシの古谷さんも、30年来の常連。船上で和気あいあいが一番らしく、型が大きくても小さくてもニコニコしていて楽しそうだ。
右舷トモの熊谷直樹さんは、釣れないと舵を取りながら悲しそうな顔をする中田船長を見て、一生懸命釣らせようとする心意気を肌で感じ取ったという。
左舷トモに入った岡部晃夫さんは、前回は50尾に到達したらしいが、この日は30尾台。まだ沖釣りを始めて日が浅いらしく、「いろいろ考えてたくさん釣れるようがんばります」とリベンジに燃えていた。
タナピタの指示には置き竿も有効
当日の船長の指示ダナは24m、22m、18mといった、いわゆるタナピタ。長年培った経験で、反応に合わせて最適な指示を出してくれる。
中盤はシャクリを入れてもアタリがなかなかこなかったので、私もオキアミを付けた置き竿を実践。
基本に背くが、タナピタの指示のときには有効なこともある。シャクってから長めの待ちで食うときは、とくにそうだ。良型が食って、置き竿が海面に突き刺さる瞬間はたまらない。
前半は中型中心ながら、後半の18mでは35cm級が多く、終わってみれば良~大型もかなり交じって、石橋さんが50尾到達でトップ。
そろそろ終盤に差しかかる大原沖のイサキ。数を釣って楽しみたいという釣り人には最高のターゲットだ。
<週刊つりニュース関東版 坂本康年/TSURINEWS編>