今月のテーマは「戸張誠の釣り談義」。間もなく当企画300回目に達するのを機に戸張は当コーナーから引退する。そこで最終章はハウツーなど語らず、ヘラブナ釣りについて戸張に好きなだけ自由に語ってもらうことにした。初回は大型釣りについて。戸張が好きな釣り場・千葉県君津市にある亀山湖での実釣を交じえながら、この釣りについて熱く語ってもらおう。出舟は同湖中流域にあるボートハウス松下。
カンが的中
島裏から移動して再開したのは9時半。
そして1時間後には40cmクラスだが、本命が食ってきてとりあえずホッとした戸張。
だが後が続かない。アタっても空振りが多く、しかもアタリ自体も力強さがない。
おそらくはジャミのカラツンだろうとわかってはいても、アタればアワせるのが釣り人。
こんなことが14時まで延々と続き、最後は心が折れて納竿。
釣果は1枚だけだった。
愛着のある釣り場だからこそ
どうだろうか?
この記事を見たら「釣れてないね。やはり大型釣りはタイミングだよ。いい日に釣行しなければ釣れるものも釣れない」と誰もが思うはずだ。
戸張だって活性の高い日に釣行したいのはヤマヤマだが、そうはできない大人の事情もある。それに好きな釣り場は釣れていなくとも行きたくなるもの。
なぜなら好きだということは通っているわけだから、それなりに釣り方も分かっている。
ゆえに昨日はダメでも今日は、明日ならと考える。
「大型って不思議だよね。釣れていない時だからこそ型物が出ることもある。尺半クラスの数釣りが楽しめる時合いの時は不思議と50cm超は出ない。だから通ってしまうのかもしれないね。」
戸張がよく通う釣り場は亀山湖のほかに、同じ千葉県君津市にある片倉ダムだ。いずれも舟釣りで狙えるのが特徴だ。
「ヤブっこぎしながら釣り台を置いてみたいなシチュエーションがどうも苦手なんだよね。その点、舟釣りなら道具を出すもの片付けるのも簡単だし、そもそも長年舟に乗ってるから慣れてるってのもある。だから釣れていると聞いても、なぜか河口湖に行こうとは思わない(笑)。」
たとえ釣れても好きな釣り場じゃないと面白くない。
それが戸張のポリシーなのか?
だが誘えば竿を並べてくれるので、まんざら嫌いなほうでもないのだろう。
次回も「戸張誠の釣り談議」です。
<週刊へらつりニュース 戸張誠/TSURINEWS編>
ボートハウス松下