例年、伊豆半島では1月から3月、厳寒期を含めて、エサ取りがある程度は気にならないレベルになり、良型口太メジナを狙って釣りやすくなる。ちょうどこの時期は、口太メジナの産卵時期。そういうことからエサを沢山食べて産卵に備えた良型が釣れるのだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)
いよいよ釣り開始
私は真西を向いた足場の高い釣り座の右カドに入り、仲間の八木さんが左側に少し離れて並んで入った。磯際にコマセを撒くと、スズメダイ、チョウチョウウオ、ネンブツダイが見える程度。それではと仕掛けを入れるもやはり付けエサは通らない。
エサ取りを沖に出さないように気を付けてコマセを磯際に撒き、沖のポイントとなる箇所へ数杯本命のコマセを撒いて狙った。心配した通りメジナの活性があまり良くない。付けエサが時々残ってくる。沖で時々付けエサを取るのはエサ取りの仕業だ。
あれこれ、狙う位置や仕掛けを変えながら2時間近くが経ってしまった。すると、常に潮の動きと海の中を観察しているのだが、沖に撒いたコマセの下で良い型のメジナが見え出す。潮は右から左へ緩い。じっくりとメジナの動きを観察。沈み根の上に出てきてはすぐに隠れる動きをしている。
31cmメジナを手中
コマセがゆっくりと沈みながら、メジナのタナと合うタイミングに仕掛けが入るようにして狙った。狙い的中!活性が上がったメジナは一発で食ってきた。ファーストヒットはサイズこそ31cmと大きくはないが、元気一杯の尾長メジナであった。
こうなると狙い方は分かったので、同じようにして33cm、35cmと尾長メジナを連発。沈黙の時間が長かったから、サイズに関係なく引きを味わえて楽しさを満喫。