新緑の季節になりヘラ釣りが好シーズンを迎えた。春のビッグイベント・巣離れ~乗っ込みが終了し、体力の回復を目的に荒食いする時期。特に初心者やヘラ釣り入門者には最適なシーズンと言える。そこで、足場がいいのでビギナーでも安心なうえ定期的に新ベラが放流され、中小ベラの数釣りが楽しめる埼玉県鴻巣市にある川里弁天池(通称・屈巣沼) を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 山野正義)
屈巣沼の概況
川里弁天池(通称・屈巣沼) は小ぢんまりした小さな沼だが、愛好会の手により釣り場がきれいに整備されている。新ベラの定期放流に加え自然繁殖する魚も多く、魚影はとても濃い。最盛期になると半日で50枚以上の釣果を上げる人もいる。
釣り座
釣り座はオール護岸。きれいなトイレや飲料水の自動販売機もあるので、初心者からベテランまで手軽に釣りが楽しめる。
ヘラのほかにクチボソやモエビなどが生息しているため、3尺程度の竿に赤虫などを付けて護岸際を狙うと雑魚釣りが楽しめる。ファミリー釣行に好適だ。ただし、護岸際には大型のコイやアメリカナマズも着いているので、ハリは多めに持参したほうが安心。
現在は魚の活性が高いので、岸周りではポイント差がほとんどない。新型コロナ禍以降は、密を避けるため護岸に白線が引かれている。その上に釣り台を置くルールになっている。水深は約1.5m。
弁天島も釣り座が護岸されているので、釣り台がベタ置きできる。水深が2m前後あり、宙・底釣りともに型が揃う傾向がある。そのため人気があるので、最初に人が埋まるポイント。
釣り方とエサ
魚が濃い釣り場なのでこれからの時期の使用竿は宙・底釣りともに8~11尺で対応できる。釣れるヘラは5~8寸級が中心なので、仕掛けは普段使用しているもので十分。宙・底釣り問わず道糸0.8~1号、ハリス0.4~0.5号。
宙釣りの場合、タナはオモリからウキまで80cm以上の規定がある。ハリスの長さは上20~30cm下30~40cm。ハリはセッサまたはバラサ4~5号。ウキは足長の場合、ボディー長3.5~5cmでトップはパイプが適している。
エサは、これからの季節は上ずりが激しくなるので、シットリからペトコンに近いタッチで芯残りする両ダンゴが適している。配合例を挙げるとカクシン200㏄+BBフラッシュ200㏄+水100㏄。または凄麩200㏄+BBフラッシュ200㏄+水100㏄。どちらのエサも手水で練り込んで調整する。
トップ先端までナジませたあとに出るアタリを狙ったほうが、型は揃う傾向がある。ただし、日並みによってはナジミ際に出るアタリを取ったほうが型がいい場合があるので、その日の状況を見て判断する。底釣りの場合、宙釣りと比べ型が揃う傾向がある。
底釣りで重要になるのが、上ずりを抑えること。そのため、ハリスの長さがキモになる。ハリスが長いと魚に煽られてしまい、エサ調整が難しくなってしまう。上ハリスは20~30cm下30~40cm、ハリはセッサまたはバラサ5~6号。ウキはボディー7~10cmで、全長30cm前後のパイプトップが適している。
エサはダンゴの底釣り芯華150㏄+カルネバ50㏄+水90㏄で作って手水で調整。ダンゴの底釣り芯華200㏄+水100㏄の標準作りでも対応できる。
<週刊へらニュース週刊へらニュース山野正義/TSURINEWS編>
屈巣沼
入釣料:無料。釣り台必携。