4月中旬。春の訪れを告げる桜も散り、新緑が眩しくなってきたこの季節。筆者は滋賀県を流れる安曇川水系の支流へと足を運んだ。今回のプランは、まだ未経験である源流域での釣り。その模様をレポートしたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター落合浩大)
源流釣りの洗礼
早速源流での洗礼を受けることになる。両サイドの倒木と周りにお生い茂る草や枝。これらにラインが引っ掛かるし、ルアーを倒木に引っ掛けたりと、なかなかまともな釣りができない。
そんななか少し深くなっている場所を発見。ミノーをキャスト。すると足元までアマゴが追尾。ヒットには至らなかったが魚はいる。そこでもう一度キャスト。しかし、水中に沈んでいる枝にルアーを引っ掛けてしまう。ルアーは回収できたのだが、数少ないポイントを潰してしまった。
アマゴヒットもバラし
更に遡上しながら撃てそうなポイントを探していく。視界の先には少し水深がある場所。慎重にキャスト。するとアマゴが出てきて、足元まで追ってきてヒット。しかし、残念ながらバレてしまい源流での初キャッチはならず。完全一発勝負らしく、二回目以降の反応は皆無。
次にヒットしたのは、1m程の高低差がありその流れ込み付近。水深もあまりなく川幅も狭く、ルアーの引きしろもあまり取れない場所だが、着水と同時にアマゴがミノーでヒット。しかしこの魚もバレてしまった。
まだ遡上したかったのだが、ルアーでは限界だと感じる程の渓相になっていたため、ここでストップフィッシング。結局、初の源流域での釣りはキャッチできずに終了。そして今回もイワナの顔を見ることができなかった。しかし、充実感たっぷりの釣行であった。
源流釣りに虜
筆者にとって初の源流域での釣りだったのだが、キャストの難しさとルアーを泳がせる距離があまり取れないといったところが難しく、あまりアジャストできなかった。そして今回もイワナは釣れなかったのだが、技術が要求されるキャストや完全一発勝負の釣りは本当に面白い。
気に入ったルアーやお気に入りのカラーを使い魚を狙う。自分のペースで釣り上がり、川の音を聞きながらご飯を食べる。それにプラスして、完全一発勝負のマニアックな釣り。少なくとも私はそんなことを感じた源流釣行であった。
最後に。自分がワクワクする釣り、心底釣りは楽しいと思える釣りが一番であるし、背伸びして高い道具を買ったりするよりも、自分のできる範囲でできる釣りや道具の選定。最近特にそう思うようになってきた。さあ、渓流釣りはまだ始まったばかり。禁漁期間になるまで、沢山の思い出が残せる様に時間を見つけて山へ通いたいと思う。
<落合浩大/TSURINEWSライター>
安曇川水系の支流