10月4日(木)、釣友の町田さん、伊澤さんに誘われて、南房小湊の大栄丸から出船。同沖のオニカサゴを狙った。いざオニ退治の結果は果たして?
当日の状況とタックル
この日のタックル
この時期、朝イチにクロムツを狙い、そのあと希望でイサキや根魚に転戦するリレー釣りをメインとしているが、この日は私たちの希望で、オニカサゴ専門。
右舷ミヨシに町田さんが入り、胴の間に私、トモに伊澤さんの布陣。5時30分、大和田彰船長の操船で岸壁を離れた。どんよりとした曇り空で北西風がやや強く、少し波高があるなか、真沖へと進む。航程20分でスローダウンし、潮回りに入る。
この間に持参したアナゴの短冊に船宿支給のサバの短冊を抱き合わせにしてスタンバイ。釣友はサケのハラスなど、特エサを持参している。
潮流速く苦戦・・
やがて、ポイントが決まると、「はい、いいですよ。水深は160mです。カケアガリだから少しずつ浅くなります。根掛かりに注意してください」と投入の合図。
仕掛け~オモリの順に投入し、リールをフリーにするとミチイトはたちまち斜めに入っていく。ようやくオモリが着底するころには、220mを表示。2、3回誘いをかけると、オモリはフケ上がり、ミチイトを伸ばしてもオモリはなかなか底に届かない。
潮の流れが速く、仲間も「ミチイトが横一文字になってしまう」と、悲鳴を上げる。「オモリが浮き上がったら、面倒がらず、上まで巻き上げてから落し直して」とアドバイスを送るが、この流れの速さは半端ではない。
「釣りにならない」と、嘆く伊澤さんが25cmほどのユメカサゴを1尾取り込んだのみで、本命からのアタリは一向に届かない。それでも、船長はまめに移動を繰り返し、新たなポイントを次つぎに探ってくれる。
ポイント大移動で1尾目!
しばらくして、意を決した船長は沖を諦め、ナダへ向けて舵を切る。小湊の街並みがハッキリと見えるところまで戻り、「はい、いいですよ。水深は125m」で、第2ステージの幕が上がった。
ようやくミチイトが垂直に立つようになり、オモリが時折底を打つポジションをキープ。竿先を頭上までゆっくりと誘い上げ、またゆっくりと底へ戻す。
基本の誘いを繰り返していた町田さんから、「やっと本命からのアタリが届いたよ」と言いながら巻き上げに入った。竿先をみると、時折ゴンゴンと叩かれている。「これは間違いなく本命だ」と、ころ合いを見てタモを用意する。やがて澄んだ海中からオレンジ色の魚影がボーっと上がってきた。
1kg超えのオニが無事タモに収まった。
「ようやく本命に出会えたよ」と、エビス顔だ。このあと、キロ近いサイズを立て続けに上げ、「きょうは町田デーだね」と祝福の声を送る。
2kg超えの大物も!
ふと、トモへ目を向けると、伊澤さんも湾曲した竿を抱え、懸命に巻き上げている。こちらはかなりの振れ幅でグッグインと穂先が引き込まれるので、大型の期待がかかる。
やがて、目を見張るほどのデカい橙色をした塊が浮上。駆け付けた船長がタモを入れ、2kg超えの大型を取り込んだ。伊澤さんは「してやったり」とドヤ顔。