吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ヤグラ+1品目縛り#3】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ヤグラ+1品目縛り#3】

マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第20回はヤグラ+1品目縛り。消せないカラツンへの打開策として繰りだしたのは比重のあるウドンと、それを食ってくれるタナ。時すでに遅しの感はあったが、それでも納竿まで食らいつく!

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

渋いのにウドンへ!

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。今年も吉田と記者のハチャメチャ企画を楽しみにしていてくださいね。だよね!

吉田康雄

「はい。関口さんの無茶振りにどうにか食いついていきますので、温かく見守っていただけたら幸いです(笑)」

 

さて前回までの続きだけど、どこまで話したっけ?

吉田康雄

「手になじむバラケタッチを見つけて、さあこれからって……」

 

うん、そうだ。粒戦200㏄+水200㏄+放置+ヤグラ300㏄だったよね。練ってもバラけるし寄せ負けもしない。でもカラツンを消せないで、悩んでいたってところまでだったね。

吉田康雄

「そうです。ホントあのカラにはほとほと参りました」

 

ひとつ疑問なんだけどあのカラツンってヘラなの?

吉田康雄

「何とも言えません。たまにワカサギが引っ掛かってきたので、すべてが本命とは限らないと思われます」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ヤグラ+1品目縛り#3】魚信(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

そこで打開策として登場させたのが食わせのウドン。それまではさなぎ感嘆とか力玉のさなぎ漬けのいわゆる軽め小さめの食わせだった。それを魚信にして、一気に大きく重くしたんだよね。

吉田康雄

「最初は試しにやってみただけなんです。すると意外に乗りがよくなったので、以降は魚信オンリーに切り替えたんですけど長続きはしませんでしたね」

 

でも、それでも魚信使用をやめなかった。

吉田康雄

「はい。釣り方は間違ってないと思ったので、以降は魚信を食ってくる魚がいるタナを見つけることにしました」

 

摩訶不思議の効果

それで竿を9尺から12尺に長くしたのね。

吉田康雄

「はい。でも12尺はからっきしだったので15尺竿(もはや底ギリギリ)にしたら、アタリ数もヒット率も見違えるほどよくなりました」

 

確かに、あれは驚きだったよ。でも、これってウドンだから? そもそも15尺のタナがベストだったとか、または時間帯ってことはない?

吉田康雄

「うーん……こればかりは何とも言えません。ただ、周囲でも竿が立たない日中の食い渋りタイムだったのは事実です。底釣り組さえも沈黙していたくらいでしたし」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ヤグラ+1品目縛り#3】タックル図(作図:週刊へらニュース編集部・関口)

食い渋りなのにカラツン。食い渋りなのに食わせがウドン。何だか矛盾しているようだけど、実際はウドン+竿15尺にしたことでカウント数が伸びたのは紛れもない事実だった。ホント釣りって摩訶不思議だよ。

吉田康雄

「そうなんですよ。かなり迷走しましたが、ようやく釣り方が定まったって感じでした。手遅れの感もなきにしもあらずですけど」

 

最終結果は14位と健闘

営業時刻終了まで頑張った吉田の釣果は23枚で22.81kg。池全体の順位は14位だった。

ちなみにトップ釣果は釣り座538番で52.77kg。釣り方は竿8尺メーターセットだった。しかも食わせは感嘆だったよ(笑)。

あれ? これってもしかして今回もやられちゃったってやつ?

吉田康雄

「ですね。合わせる顔もございません……」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ヤグラ+1品目縛り#3】グラスムクトップ(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

なんのなんの。14位なら頑張ったほうだよ。それにあそこでウドンを使うって奇策も面白い。活性の低い魚は無視してウドンを食べてくれる魚だけをターゲットにするなんてね。

吉田康雄

「比重が重くなるのでハリスの張りだとか、そういうことも影響しているとは思いますが」

 

なるほどね。まあでもヤグラ+1品縛りでも、ここまでやれるってことは証明できたんじゃないかな?

吉田康雄

「はい。それは自分でも収穫だったと自負しています。このバラケなら一般の方でも、使いやすいでしょうし」

 

では、次回はこのバラケの特徴とか、使い方を詳しく解説してよ。

吉田康雄

「了解しました!」

 

次回も「ヤグラ+1品目縛り」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
つり処椎の木湖
この記事は『週刊へらニュース』2023年1月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。