電車でちょい投げ釣りに行ってみた 電車釣行ならではの注意点とは?

電車でちょい投げ釣りに行ってみた 電車釣行ならではの注意点とは?

前回は、電車・高速バス釣行のメリット・デメリットについて報告した。今回は、実際に鉄道を利用した釣行記の状況を、釣況報告とともにご紹介したいと思う。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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海釣り 投釣り

当日の釣況

釣りに関しては、漁港内とその南側の小さな砂浜にエリアを限定して、ミニランガンスタイルで探っていった。この時、竿1本とクーラー1個で、歩いてのポイント移動も比較的軽快にこなせた。

電車でちょい投げ釣りに行ってみた 電車釣行ならではの注意点とは?当日の釣り場風景(提供:TSURINEWSライター牧野博)

午後からの上げ潮を狙ったが、最初の1~2時間は漁港内にフグが多く、仕掛けの消耗が激しかった。そこで南側の小さな砂浜に移動し1色ゾーンをゆっくりと探ると、15cmクラスだがキスが姿を見せた。同じポイントでキュウセンが2匹きたので、キスとの食べ比べのネタとしてクーラーに入れる。

再び漁港内に戻ると、上げ潮でキスが少し活性化したようである。秋口であるが比較的型が揃い、16~18cmが主体だった。漁港の最も奥の護岸から漁港の中心部に向かって投げると、荒々しい魚信。フグかと思ったが、これが当日最長の19cmのキス。夕まずめにかけての上げ潮を捉えることができたようで、終了してみればキス13匹、キュウセン2匹、チャリコ3匹、カワハギが1枚と、キス中心に4魚種の五目釣りを楽しむことができ、ライトタックルのチョイ投げとしては、まずまずの釣果だった。

なおエサについては、イシゴカイと赤イソメを持参したが、この日の当たりエサは赤イソメの方だった。きっちりしたエサの嗜好性のテストの形はとっていなかったが、イシゴカイはピンギス1匹のみでゲスト含めほとんどの釣果は赤イソメによるものである。

電車でちょい投げ釣りに行ってみた 電車釣行ならではの注意点とは?今回の釣行での釣果(提供:TSURINEWSライター牧野博)

列車・高速バス釣行の場合の留意点

今回、列車釣行を実践してみて、気が付いたことがいろいろある。それをまとめてみた。

電車でちょい投げ釣りに行ってみた 電車釣行ならではの注意点とは?荷物はコンパクトに(提供:TSURINEWSライター牧野博)

荷物はコンパクトに

荷物はコンパクトにまとめる。出来れば竿とリール1セット、中型クーラー1個で。

普通のキスの引き釣りで釣行するなら、使い慣れた並継の竿1本またはやや硬めの振出竿1本に絞る。リールは投げ専用リール1台、替えスプールやオモリはクーラーのサイドボックスに収納する。

その理由は主に2つ。一つは、行き帰りの電車やバスの乗車時、特に乗り換えを要する時に身軽に行動するため。もう一つは、釣り場でポイント移動を楽にするためである。クルマのように広範囲のポイント移動は難しく、徒歩で移動できる範囲でより積極的にポイントを探す工夫が必要である。

余裕をもった行動が必要

駅やバスターミナルまで時間を要する場合、早く出発する必要がある(行き、帰りとも)。

時刻表は常にチェック

ポケットサイズの列車時刻表、バスの時刻表は必ず携帯する。スマホの機能も利用できる。

前日の準備も

エサおよび人間のエサは前日に用意する(日帰り釣行の場合)。

特に、高速バス釣行や列車釣行の場合、駅のホームの売店が近年少なくなっているし、下車する駅や停留所は無人駅の場合も多い。下車後徒歩で釣り場に行くことも考えると、事前に準備すると余裕も持って釣行できる。

まとめ

今回、土曜日含め3連休の初日の釣行であり、列車も比較的乗客が多かったが、すべての行程で座って乗車できた。列車や高速バス利用の釣行は、CO2排出を減らすという意味では、環境負荷の小さい釣行である。また、アングラーにとっては運転から解放される、駐車場所の心配がいらないなどのメリットもある。大都市近郊のハゼ釣りや、海釣り公園などの釣行の時には、かなり有効な方法になるはずだ。

特に平日の仕事で大型含む自動車の運転をしているアングラーは、平日かなり運転で神経を使っておられると思う。列車に乗って、車窓をながめながらの釣行は、かえって新鮮味が感じられるのではないだろうか。

<牧野博/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
芳養漁港