相模湾片瀬の週刊つりニュース協定・まなぶ丸のアマダイ乗合では、今季50cmオーバーのアカアマダイが数尾上がっている。令和になってから上がった記録56cm超え、あるいは幻のシロアマダイを狙って、台風14号が去った9月25日(日)、アマダイハンター2人が同宿へ赴いた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
まなぶ丸でアマダイ釣り
まなぶ丸が有する釣り船は2隻。大きいほうが根魚五目リレー乗合に使われ、アマダイ五目乗合船は小さいほうで、舵を握ったのは三ケ部康介若船長。予約者全員が揃った6時半に、左舷4人、右舷4人の布陣で出港した。私の席は右舷大ドモ、席を譲ってくれた井上さんがその隣のトモ寄り2番目。
船は北からの追い風に乗って走り、航程15分ほどで江の島沖の水深100m前後のポイントに到着。天候は晴れ、風は北から4~5mあったが、湘南の丘陵地帯が風の力を弱めていた。海面はナギ。ウネリが1.5m程度あり、潮は澄んだ青緑色で、潮流は東方向へ緩く流れていた。
まずは定番ゲストたちが登場
船首を風上に向けてから「はい、どうぞ。水深は85mです」と投入OKの合図。エンジン流し(ミチイトがなるべく垂直になるように船の位置を調整する流し方)での実釣開始。
私が使った仕掛けは、自作の3本バリ。最初の流しのタナ取りは、オモリが海底から1m上に位置するようにセット。置き竿にすると、海面の上下で相当のタナズレは覚悟しなければならなかった。
1流し目、2流し目に船中で上ったのは20~30cm級キダイ、アラ、カナガシラ、ムシガレイなどの定番ゲストたち。8時半に80mラインへ移動し、3流し目から本命のアタリが連発した。
時合い到来でアマダイ登場
まずは、左舷トモの阿部さんが船中1尾目となる36cmを釣り上げた。仕掛けは全長2mの2本バリ、タナは1.5m取っていたそうだ。
このヒントを得て、仕掛けの長さを考慮して2mにセットすると、10分で答えが出た。置き竿の竿先がズン、ズン、ズンと引かれ、聞き上げるとゴン、ゴン、ゴゴーンと強烈な引き。電動リールを中速で巻き上げると、途中で数回の3段引き。残り20m付近で大暴れして、本命を確信。
イトが弛まないように電動巻き上げが止まる前に竿を立てると、海面下にピンクとホワイトのグラデーションがきれいな魚体が見えた。躊躇せずに抜き上げたのは33cm。タナ取り変更が正解だった。
その後、井上さんが26cmを釣り上げ、数分後に右舷1番でも同級が上がった。この間、左舷でも3尾釣れ、この1時間の流しで船中7尾。まさに時合いだった。