釣りの移動手段というとマイカーが主流だが、電車やバスといった公共の交通機関を使っての移動にもメリットがあったりする。今回はマイカーと公共の交通機関のメリット・デメリットを整理し、釣行時の移動手段を再考察してみた。
(アイキャッチ画像提供:Pixabay)
電車・バス釣行例
今回は、実際の電車や高速バスの発着ダイヤを調べて、いくつかの釣行スケジュールを組んでみた。なお、電車やバスの発着時間は、JRおでかけネットやJR西日本バスのHP、南海電鉄のHP等で調べた。高速道路の料金はNEXCO西日本のHPに基づいている。
パターン1 紀ノ川へハゼのミャク釣り釣行
日付 令和4年10月15日を想定
ルート 難波駅発着(南海電車利用)
当日(10/15)の潮回り(和歌山港標準 気象庁HPより)は
満潮=9:39 20:03
干潮=2:55 14:34
であり、満ち上がりと下げ始めの潮の動く時間帯を十分に釣ることができる。
ちなみに、類似のルートを普通乗用車で行く場合の高速料金は
湊町――和歌山北IC間のETC利用で片道¥1940、往復¥3880である。実際にはこれに燃料代がかかるので、南海電車で往復特急の座席指定を利用しても、和歌山市駅ビルでお土産を買うことができると思う。
パターン2 バスで冬場のキス釣行
日付 令和4年12月17日を想定
ルート 湊町バスターミナル発着(JR西日本バス 大阪―白浜線利用)
当日(12/17)の潮回りは(白浜標準 気象庁HPより)は
満潮=12:35
干潮=5:36 19:18
であり、上げ潮のよく動く時間帯は少し狙いにくいものの、潮位の高い時間帯が午後の気温の高い時間帯に当たっていて、冬場の投げ釣りとしては狙いやすい時間帯になっていると思われる。
ちなみに、類似のルートを普通乗用車で行く場合の高速料金は、湊町―南紀田辺IC間で、¥3380円、往復¥6760であり、燃料代を入れて考えた場合、JR西日本バス大阪―白浜線の方を利用すれば、同じ経費でエサ代位は浮くことになる。帰りにバスの座席で疲れを休めることができるのは大きなメリットである。
パターン3 のんびりキス釣行
日時 令和4年10月29日を想定
ルート 和歌山駅発着(JRきのくに線利用)
当日(10/29)の潮回りは(御坊標準 気象庁HPより)
満潮=8:36 19:29
干潮=1:44 13:59
であり、上げ潮回りを狙うことはできないが、下げ潮の動く時間帯を釣ることはできる。この時期だとまだ水温がかなり高いので、水深のあるポイントならチャンスがある。
類似のルートを車で行く場合、和歌山IC―印南IC間はETC利用で片道¥1190、往復で¥2380円であるが、往復分の燃料代を考えれば、電車利用の方が安いと思う。
ただ、普通列車利用になるので、途中で乗換が必要であり、距離の割にやや時間がかかる。また、JR印南駅は印南港よりもかなり高い場所にあるので、帰りは上り坂を歩く。少し時間の余裕を見ておく必要があるだろう。この類似パターンでのんびりキス釣行を実施計画中である。その釣行記については、まとまり次第レポートしたいと考えている。
実際の電車や高速バスのダイヤを調べながら、いくつかの釣行パターンを考えてみた。
ここ10年ほどで、高速道路や国道バイパスの自動車専用区間がかなり伸びてきたことや、新型コロナウイルスの影響もあり、以前と比べ鉄道も本数が減り、列車の運転区間が短くなっている。
また、鉄道や高速バスは、平日と土休日で発着時刻などが変わっている場合も多いので、ネットやスマートフォンで事前によく調べておくことで、余裕をもって釣行できる。また、エサは前日に調達しておく方がいい。