釣行時に車はマスト? 【電車&バス利用のメリットと活用法を解説】

釣行時に車はマスト? 【電車&バス利用のメリットと活用法を解説】

釣りの移動手段というとマイカーが主流だが、電車やバスといった公共の交通機関を使っての移動にもメリットがあったりする。今回はマイカーと公共の交通機関のメリット・デメリットを整理し、釣行時の移動手段を再考察してみた。

(アイキャッチ画像提供:Pixabay)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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その他 お役立ち

公共の交通機関釣行

読者の皆さんは、釣行時の交通手段に何を使われているだろうか。いまは、ほとんどの方がマイカーを使われていると思う。クルマは便利であるが、特に問題は帰りだ。遠征などで2~3人で乗り合わせて釣行する場合など、どうしても運転に慣れたドライバー(車のオーナー)に負担がかかったり、運転を交代したドライバーも慣れないクルマで気を使ったりする。やはり安全に帰宅できるのは大切なことである。

筆者が関東で投げ釣りを本格的に始めたとき(もう三十数年前であるが)、投げ釣りのクラブに入った。そのクラブは東京都内の老舗釣具店(商品ラインナップはタナゴ釣りのタックル中心にかえられたが現在も営業されている)が本部であったが、月例会では房総半島から東伊豆、西伊豆、さらに新潟県から静岡県西部まで、本当に様々な釣り場に行くことができた。

長距離の釣行はレンタカー会社からドライバー付きで中型バスをチャーターして夜走り、朝マヅメを釣る。ドライバーの方には、釣りの時間は止めた車内で仮眠してもらえるし、クラブ員は帰りが非常に楽だったのを記憶している。

電車釣行も

比較的近場(主に神奈川県の大磯~小田原)は、東海道線の電車を利用した。当然、ある程度の年会費は必要だったが、クラブ員には年配の方もおられ、メリットが大きかったと思う。

最近、関東の釣り雑誌を見ると、電車を使った釣行企画記事や、自宅の近くを自転車で巡るような釣行記などをちらほら目にする。関東の場合東京都内から近郊(東京駅から100km圏内位)の鉄道は列車本数が多く便利であるが、大阪を中心とした関西圏でも、駅から近い釣り場であれば、かなり有効な交通手段になり得る。

今回は、自家用車による釣行と、電車や高速バスによる釣行のメリット、デメリットを列挙した上で、実際の列車やバスのダイヤを利用した釣行スケジュールを組んでみたい。

釣行時に車はマスト? 【電車&バス利用のメリットと活用法を解説】運転しなくていいのでラクちん(提供:Pixabay)

マイカー釣行の長短

まずはマイカー釣行のメリット・デメリットを列挙する。

マイカー釣行のメリット

・出発時間や帰着時間の自由度が大きい。
・朝マヅメを確実に狙うことができる。潮どまりに車内で休憩でき、ポイント移動も便利。
・エサや食料を往路途中で購入できる。
・携行できる道具に自由度がある(置き竿の釣りなど、道具の多い場合には有利)。
・数人で1台の車で行けば、釣行コストを下げることができる。
など

マイカー釣行のデメリット

・駐車場所に気を使ってしまう。
・夜間~早朝の運転が長時間だと、竿を出すまでに疲れる。
・帰りの運転時に疲労がたまりやすい。渋滞に巻きこまれるとなおさらである。
・車を所有していない場合、乗り合わせでないと釣行できない。
・メインのドライバー(車を出してくれたアングラー)に、どうしても負担がかかる。 など。

電車や高速バスを使った釣行の長短

続いて、電車や高速バスを使った釣行のメリット・デメリットを紹介しよう。

電車・高速バス釣行のメリット

・駐車場所の無いところでも釣行できる。
・往路と帰路の運転の負担から解放される(釣行人数にかかわらず)。
・鉄道の場合、道路渋滞の影響を受けない。
・車を所有していなくても、釣行できる。
・車窓を眺めながら、リラックスして釣行することが可能。 など

電車・バス釣行のデメリット

・釣りの時間帯が、電車やバスの運行ダイヤによって制限される。
・朝マヅメの釣りにこだわる場合、前泊が必要なことが多い。
・エサや食料は、前日までに用意する必要がある(釣り場の近くで調達できる場合は別)。
・食いやんだ時間帯には休憩する場所が少ない。ポイント移動は範囲が限られる。
・急な雨などの天候の変化に弱い。など

次のページで実際の釣行パターンとパッキングのコツを紹介