夏場の沿岸のアジは、とにかく小さい。非常に釣りにくいターゲットだが、あるポイントを押さえれば、パターン化することもできる。特に最近筆者のメインフィールドである大阪湾沿岸では、アジが極小化しているような気がする。いわゆるアンダー10(テン)、10cm級をどのように釣るか、考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ドラグ設定を臨機応変に
豆アジのドラグ設定はセンシティブである。私は、活性に合わせて調整する。活性が高い状況では、アジのサイズが小さいほど、ドラグは多少強めに入れた方がいい。一瞬で掛けきって、あまり泳がせずに獲りきる。そうしないと、活性が高い分、掛けバラシが増える。バラシが増えると、せっかく高活性のアジにもだんだんプレッシャーがかかる。
これは豆々アジ、すなわちアンダー10でも同様である。信じられないくらい小さな魚なので、ドラグを出して出してやり取りしないと釣りきれないように思うのだが、実はドラグを出せば出すほど、アジが水中でくるくると回って外れやすくなるのだ。意外に思うかもしれないが、逆にこれくらい小さい魚になると、ドラグは多少強めに入れた方が獲りやすい。ちょっと釣れ渋ってきたかな、と思ったタイミングで、緩めに入れなおすといいだろう。
<井上海生/TSURINEWSライター>