ジグヘッドの【鉛以外の素材3選】 人気のタングステンにも2種類ある?

ジグヘッドの【鉛以外の素材3選】 人気のタングステンにも2種類ある?

ジグヘッドの「ヘッド」、ナマリの部分には実はいくつかの素材の違いがあります。一般的なナマリ製から、いわゆるタングステン製ヘッドといわれる「焼結タングステン」。そしてそのあいだに、というべきか、ナマリと比べて少しだけ比重の重い「樹脂タングステン」があるのをご存知でしょうか?他にも比重が軽い「スズ」などの素材の詳細を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ヘッド素材はナマリだけではない

ジグヘッドの素材というと、まあ普通の釣り用のナマリです。実はこのナマリも、一般的にナマリといわれる素材と比べて、安価だという理由で、釣り用のものは、少し比重が重いそうです(約1.1倍)。

焼結タングステン

そして、ジグヘッドのナマリ部分の比重が約1.7倍重いものとして、タングステン製のジグヘッドがあります。これが、正式には「焼結(しょうけつ)タングステン」といわれるものです。実は昔から存在するものだと聞きますが、焼結タングステンは高価で、なかなか一般のアングラーには手が届かなかったようです。そもそも商品の展開が少なかったこともあるでしょう。

ジグヘッドの【鉛以外の素材3選】 人気のタングステンにも2種類ある?焼結タングステン製ヘッド(提供:TSURINEWSライター井上海生)

最近ではソルトルアーでは、焼結タングステン製のメタルジグや、ジグヘッドは、もはや釣りに欠かせないものになっています。硬度が高いヘッドで、ボトムや障害物に当たったときの反響感度にも優れます。

樹脂タングステンについて

タングステン製のジグヘッドには、もうひとつ種類があります。それが樹脂タングステンです。樹脂タングステンとは、タングステンを主成分としながら、樹脂を混ぜて作った素材です。ナマリのような有害性がなく、環境性能の高い素材として、かつて注目を浴びました。

比重は1.2~1.3程度です。下の画像のように一般のナマリ製のヘッドと比べてみると、同じウェイトでも、いくらか小さいかなというくらい。ただ、フィネスで使用してみるとわかりますが、フォールスピードは確かに若干早いです。

ジグヘッドの【鉛以外の素材3選】 人気のタングステンにも2種類ある?(左)樹脂タングステン(右)ナマリ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

シルエットはあまりかわりませんが、ややリグのフォールスピードを早めることができるので、そのあたりの微調整を要するスレたブラックバスを相手に使用されることが多いようです。私が知る限り、ソルトルアーの展開として、樹脂タングステン製のものはないような気がします。

デメリットは、素材の特性上、割れやすいことです。カバー打ちや、荒いボトムを叩く釣りには適しません。

比重の軽いスズヘッド

焼結タングステンヘッド、樹脂タングステン製ヘッドについて紹介してきました。どちらも一般的なナマリより、比重が高いことが特徴です。これにより同一ウェイトでもナマリ部分のシルエットをコンパクトにすることができ、より自然に魚に口を使わせやすくなります。

対して、比重の軽い素材もあります。それが、スズ(錫)です。ご覧のように、たとえばアジング用の0.3gのスズヘッドがありますが、これくらいの重量でも、まあまあの大きさ。

ジグヘッドの【鉛以外の素材3選】 人気のタングステンにも2種類ある?スズヘッド(提供:TSURINEWSライター井上海生)

スズヘッドの特徴は、フォールスピードをスローにできることです。つまり、リグを漂わせるような使い方ができるのです。私の場合、ワームの自重を生かして、ヘッド部分をワームの中に埋め込んで使うことが多いです。ただ、そもそもそんなに出番はありませんが……。

デメリットとしては、飛距離が出ないこと。また、ナマリのシルエットが大きいので、見切られやすいかもしれません。ライトゲームの足元や表層の釣り以外では、そこまで使用するシチュエーションがありません。

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