釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロ

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロ

青物を生食すると生臭さが気になることがあります。これは、身の毛細血管に血が残っているからです。これを簡単に解消できる、とっておきの簡単な血抜きを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)

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丸山明

ゴムボートから始めたボート釣りも25年を過ぎ、もうover60です。釣りを極めたいです。

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生臭さを消す血抜き

おいしく食べるのには血抜きが必要な青物、釣って、放置やイケスに入れてそのまま成仏させると、血が身に回り赤くなり、生臭さを出し、生食では嫌がられることになります。

青物系がパワフルなのは、赤身の魚の筋肉質とそこへ酸素を供給する血液の多さです。白身のマダイと比較すると大きな差があり、心臓の大きさもまったく違います。

よって、釣り味はパワフルですが、青物をおいしく食べるための血抜き工程は必須です。そして、その血抜きは、動脈や静脈などの大きな血管ではなく、身にくまなくある毛細血管から抜ければ、背骨の下の静脈にどれだけたまっていても問題ありません。身の血を抜くのです。

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロハサミだけで血抜きできる(提供:TSURINEWSライター丸山明)

心臓の力で血抜きをする

方法は簡単。元気の良いうちに左右のエラを1枚ずつハサミでパチンと切るだけです。その後は、イケスや水流のあるコンテナなどで余生を過ごして頂き、失血死を待ちます。成仏したら氷たっぷりのクーラーへ移します。失血死ですから死後硬直は避けられませんが、臭みの出る血は、身から多くが抜けています。

捌くと骨の下の静脈には血がたくさん残ってますが、これは身から出て心臓へ戻る血です。だから、尾を切るようなことをしたら、心臓の吸引力が作用しなくなります。心臓から送られる血液は、エラで酸素を取り込み動脈から全身に送られますが、送り込む血をエラで断ち切り、一心房一心室の心臓が全身から吸引する力を使います。だから、ハサミでエラをパチンと切るだけです。

あとは、元気なうちの心臓の力を利用します。エラは、内から2枚目と聞きましたが、ここは確かにたくさん失血します。

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロエラを切るだけ(提供:TSURINEWSライター丸山明)

処理の「キモ」

処理の「キモ」は、あとでまとめては絶対にダメ、釣ってすぐ!心臓が元気なうちにハサミでパチンして、毛細血管の血を抜きまくことです。静脈の血は関係ないです。

まずは、お試しください。下ごしらえ、三枚におろしていくと、血の気の少ないのがはっきりわかります。上等のすしだねができあがります。スーパーのように水で洗っていなくても、生臭さが少ないのが実感できます。

スシローで「しゃり玉」を買う

帰路のスシローに立ち寄り「しゃり玉」を買います。これが、なんともお寿司の素みたいな存在です。寿司屋の大将みたいに「ヘイ!お待ち」と握れるわけがなく、シャリを握るのが特に大変です。押し寿司みたいなのも買いましたが、だから何なのさのレベルでうまくはいかないです。

そこへ、スシローでシャリだけを売っていると聞きました。しゃり玉24貫入り1パック税込390円です。これすごい。シャリが握られてパックに並んでいるだけですが、刺身より若干薄めに切った身を乗せると、新鮮で脂が乗って光り輝くタネだけに、回っている寿司も駅前の寿司屋も相手ではありません。

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロシャリ玉(提供:TSURINEWSライター丸山明)

変化をつけて楽しもう

釣った魚だけですから、魚種は少ないですが、切り身、炙り、タタキ風、大葉はさみ、卵焼きと作ればいろいろな味が楽しめます。そうそう胃と心臓もかなりのものです。食べ過ぎ飲み過ぎを後に反省できるほどになれます。そりゃ、うまいですよ。

自慢できるほどの渾身の一撃で釣ってきたハマチにメジロ、そしてブリのトロ、当日、翌日、3日目と食べ比べてみると、これまたうまいです。生臭さが出る青物を敬遠した家族が納得するおいしい寿司が作れます。

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロ炙りも絶品(提供:TSURINEWSライター丸山明)

<丸山明/TSURINEWSライター>