お盆を過ぎるとわずかずつではあるが、秋の気配が漂い始める。夏休みの思い出作りはもうお済みだろうか。まだの人にはハゼ釣りがお勧め。場所さえ選べば手軽、簡単、格安で楽しめる。今回はそんな中部地区のハゼ釣り場と実釣記を紹介。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
三重県:霞ヶ浦
伊勢湾奥に位置する三重県四日市市の四日市港は、水深のあるふ頭で形成される中部圏の一大工業港だ。霞ケ浦から千歳地区までの広いエリアを四日市港と呼ぶが、釣り人になじみが深いのが霞ケ浦ふ頭と第1~第3までのふ頭を擁する千歳地区だ。
今回紹介するのは、霞ケ浦ふ頭の運河筋のエリア。駐車場やトイレもあり、釣り場一帯は遊歩道になっているので足場の良さも折り紙つき。
ポイントは霞ケ浦緑地裏の遊歩道と、四日市ドーム裏の遊歩道だ。どちらも柵が設置されているので、安全性も高い。
車はワンド状になったマリーナの前が駐車場になっており、緑地側、ドーム側のどちらも歩いてアプローチできる。
根掛かりに注意
釣り方はチョイ投げがお勧め。イシゴカイのエサで20mもキャストすれば、十分アタリは得られるだろう。ただし注意したいのが、足元に敷石が入っており、あまり手前まで仕掛けをサビき過ぎると高確率で根掛かりする。特にドーム側は敷石がきついので、アタリがあったときはリールを速めに巻いて素早く回収したい。
緑地側には所々テトラが入っているので、テトラ帯は避けて釣り座を構えたい。全体的に万遍なくアタリが出るので、人が少ない場所を選んで入るようにしよう。
駐車場横のワンドは、干潮いっぱいになると干上がって底が露出するので、潮が高いときのみのポイントだ。
20cm級の良型も出る
このポイントの対岸には工場の温排水があり、その恩恵からかハゼはロングランで楽しめる。11月に入れば20cmに迫る良型も出るので、それを狙って釣りに来るベテランアングラーも多いようだ。
外道にセイゴやキビレ、クロダイ、コトヒキなども交じる。夜釣りではクロダイやマダカをブッコミで狙う人も多い。体力のある人なら、昼夜ダブルヘッダーで狙ってみてもいいかも。
釣行すれば分かると思うが、このエリアを訪れる人は釣り人だけではない。ウオーキングやジョギング、散歩などさまざまな人がここを訪れる。キャストする際は必ず後方確認をお願いしたい。また釣り人の評判が悪くなるような行為、ゴミの放置や迷惑駐車は決してしないようにしていただきたい。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
霞ヶ浦