鳥取・中海での陸っぱりルアー釣りで61cmヒラメ 曇天が味方に?

鳥取・中海での陸っぱりルアー釣りで61cmヒラメ 曇天が味方に?

ホームグラウンドの汽水湖・中海へ、今がシーズンの良型マゴチを狙って釣りに出掛けた。狙いのマゴチは不発に終わったが、曇りの天候が警戒心を薄れさせたのか、望外の61cmヒラメをキャッチできた釣行の模様をリポートする。

鳥取県のリアルタイム天気&風波情報

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)

アバター画像 TSURINEWS編集部

ショア ソルトルアー

中海でルアーマゴチ釣り

6月6日、小潮。今年の山陰地方の梅雨入りは少し遅れていたがやっと雨がしっかり降った。当日は曇り時々霧雨。曇りや雨の日は、晴れの日より大物が釣れると言われている。普段は警戒心の強い大物が雨の音や水の濁り、海面の反射などでその警戒心を緩めるからだ。

鳥取・中海での陸っぱりルアー釣りで61cmヒラメ 曇天が味方に?タックル図(作図:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)

今回のタックルについて説明しよう。タックルは、シーバスロッドにPEライン1号を巻いた小型スピニングリール。リーダーは、FGノットでフロロカーボンライン3号を1ヒロ取り、結んだ。ルアーはトリプルフックを2個取り付けることができるフラットフィッシュ用ジグヘッドにワーム。ジグヘッドは20g。ワームは、パワーシャッド5inch、カラーはパール/スモークシルバーGlt.バック。ワームはジグヘッドに真っすぐになるように付けることが肝心だ。

リフト&フォールで攻める

4時ごろに中海に到着。海底が砂地のポイントだ。キャストしてロッドを立て、ゆっくりリールをただ巻き。海底ギリギリを低空飛行するイメージだ。その合間にリフト&フォールを入れてみる。

鳥取・中海での陸っぱりルアー釣りで61cmヒラメ 曇天が味方に?ルアーアクション(作図:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)

リフト&フォールは、ルアーを上昇させてから落下させるアクションのことだ。ロッドを立てる、下げるを繰り返す。ロッドを立てたときはリールを巻かず、下げたときにリールを巻いてラインのゆるみを取る。ターゲットの頭上でエサが跳ね回るイメージだ。岸から約5mまでは捨て石が入っており、捨て石の所まできたら根掛かりしないようにロッドを立てて、速巻きで回収。

61cm良型ヒラメゲット

開始早々、2投目でその時は訪れた。40mほどキャストして、ただ巻きとリフト&フォールで探りながら捨て石の切れめまできたのでロッドを立てて回収に入ろうとした時、何かに引っかかった感じが……。根掛かりと思った瞬間にゴンゴンとロッドから伝わる強烈な引き、魚だ。ラインがジーッと出ていく。

「この引きはコチやシーバスじゃない。エイかチヌ?チヌならデカい」と思いながら格闘する。ロッドをかなり曲げながらやっと浮上させたのは、予想外の極厚良型のヒラメだ。中海でヒラメは珍しい。釣れないわけではないが狙って釣るのはかなり難しい。しかも、ここまでの良型。

メジャーを当てて計測すると61cmだった。ヒラメはコチと比べて遊泳力があるので足元までルアーを追いかけ、捨て石の切れめで食いついたのであろう。曇りの天候も警戒心を薄れさせ、ルアーの回収間際というギリギリでの食いを助けたと思われる。狙いのマゴチではなかったが、曇りの日に大物を仕留めることができた。

<週刊つりニュース西部版APC・中濱友也/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
中海
この記事は『週刊つりニュース西部版』2022年7月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。