ボート釣り愛好家が解説する【PEラインの種類・選び方・交換の目安】

ボート釣り愛好家が解説する【PEラインの種類・選び方・交換の目安】

私のフィールドは瀬戸内海東端の播磨灘、ひとり気ままなボート釣りのシーンで失敗から学んだノウハウです。100%正解のない釣り、みんなで考える三人文殊です。今回はPEラインの種類と選び方についてお話します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)

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丸山明

ゴムボートから始めたボート釣りも25年を過ぎ、もうover60です。釣りを極めたいです。

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PEラインの種類

ここではマグロや大型ヒラマサなどといった外海の大物ではなく、瀬戸内播磨灘での最大の対象メータークラスのブリとサワラを想定して話をします。

12本編8本編か4本編で一番の相違点は、しなやかさと若干の強度アップに価格でしょう。釣り用品工業会の規格で、ナイロンやフロロ素材は直径が決まっていますが、編みイトのPEラインは素材量何m当たり何gが規格です。強度の違いは、細いイトで何本も編み込む方が細く強く、8本編や12本編のメリットですが、いずれも引っ張り合いで切れるような頼んない強度をはるかに超えています。

相違点のしなやかさは、ラインや仕掛け全体の動きにプラスになり、細い繊維で編み込んだ8本12本編みのラインはしなやかなめらかで、私も8本編を使用します。ただし、それなりのメーカーのリーズナブルな価格帯の製品で充分としています。高級品は不要。

低価格な4本編は、例えば、狙いものでマダコ、アジなど小物の船サビキ、シロギス等のチョイ投げに使用します。

ボート釣り愛好家が解説する【PEラインの種類・選び方・交換の目安】低価格な4本編も小物釣りには十分な性能(提供:TSURINEWSライター丸山明)

強度で選ぶ

ラインの強度(強力)値は、製品に表示されていますので一目瞭然です。製品でいろいろ差がありますが、必要にして十分と考えています。表示には、メーカーにより平均値or最大値の違いがあります。製品ごとの相対比較はできますが、絶対値で見るとどれも不足ある強度ではありません。

PEラインだけが強くても手抜かりです。ライン、リーダー、ハリス、リング(スイベル)、フック、そのノットなどの構成パーツで、どこが一番弱いか。間違いなくノットかハリスです。

例えば、ジギングの根掛かりを思い出しましょう。フルドラグにしても容易く切れず、やっとの思いで切ると、ノット部分が飛びます。傷でもない限り高切れはないでしょう。そのように考えると、先のメーカー品のリーズナブルな価格の8本編が、私の選択です。ライン強度もですが、何よりはノットを丁寧に作ることと、ラインシステムを常にチェックするのが、重要です。

ボート釣り愛好家が解説する【PEラインの種類・選び方・交換の目安】製品には、MAX AV.などで強度(強力)値が表示される(提供:TSURINEWSライター丸山明)

号数で選ぶ

狙いの魚を獲り込める最小(細い)ラインで、さらに魚が食ってくる最大(太い)ラインが理想です。必要以上に太いラインは、潮切れが悪くコントロールが難しくなり、潮の抵抗で流される率が高いです。だからと言って、細すぎるラインを使い引っ張り合いで負けてしまっては、魚を獲りこむことができません。

潮の速い瀬戸内海では潮切れは重要な要素ですが、乗合船では号数指定がされたり、強引に取り込む必要もあるので、船長にお聞きください。私は一人のボート釣りですから、潮切れ優先の細めで、ドラグでなんとかなると思っていますが、稀に磯のあるカケアガリで走られ、根でやられたこともあります。とはいえ、潮切れのいいラインはメリットが大きいです。

一般的に使用される号数がありますが、これが一番無難です。それと、ワンサイズ細いラインのリールがあれば、万全でしょう。

マダイ、アジ=0.8号
SLJ=1~1.2号
LJ、タチウオ=1.2~1.5号
ジギング=1.5~2.0号
のませ、チョクリ青物=2号
晩秋のブリ一発=3号

キャスティング用もエサ釣りも対象準拠します。ひとつ考慮は、きつい磯があるカケアガリのポイントで走らせたくない場合は、太めのラインを使用します。

ボート釣り愛好家が解説する【PEラインの種類・選び方・交換の目安】平均強度(強力)を表示している勝負の3号(提供:TSURINEWSライター丸山明)

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