リールのローギアorハイギア論争は尽きません。もう二十年くらい言い合っている感じがします。特に汎用性の高い2500番手は激論。答えは、釣り物適正ではないでしょうか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ローギア&ハイギア論争
1000番2000番のジグ単の釣りであればローギア。一部ハイギアアジングやメバルプラッギングもありますが、スローなジグ単ローギアは論を待たないところではないかと思います。
しかし2500番くらいからみなさん顔が険しくなってきます。2500番のニクいところは汎用性です。いろんな釣りに使える番手なので、ハイギアがいいとか、ありえないローギアだ!などと声高に言い交わす声が聞こえてきます。
関東ではほぼハイギア、関西ではローギアが多いなんて話も聞かれますが、誰がどう言おうと、まあそれはそれ。客観的に見て、それぞれの良さから用途に合わせるべきでしょう。
まず何が違うのか
ギア比による釣りの違い。それは、簡単にいってしまえば、「巻き取り量」と「巻き感」です。ローギアの場合は巻き取り量が少なく、巻き感が軽めです。ハイギアの場合は巻き取り量が多く、巻き感が重め。慣れてしまえば、それが釣り人の「日常」になるわけですが。
2500番ローギア派の意見は、主に、スローに見せたい釣りが多い、というものです。確かに1000番2000番よりもたった半分くらいしかボディサイズが大きくならない番手なので、ライトソルトやフィネスのFWならば、1000番2000番の延長程度の考え方ができます。
2500番ハイギア派の意見は、主に、巻き感度を上げたい、というものです。ハイギアの速い巻き取りには、ちょっとチップしてくるような魚のアタリも伝わりやすく、また潮や波の重みや変化を感じ取りやすい美点があります。ただし、極端なフィネスやスローな釣りには不向きです。
他方、スローに巻くときにも、ハイギアのリールの力でやると、サオ先がブレにくいために実はルアーを自然に見せやすいと語る、リトリーブ巧者の言もあります。
釣り物目線で考えよう
筆者は2500番ローギアそしてハイギアをどちらも使ったことがあります。今はハイギア(正確にはエクストラハイギア。本当は5.8くらいのハイギアがよかった……)に落ち着いていますが、これは、自分の釣りを考えてのことです。やはり用途がギア比のローORハイを決める、そのように考えるべきでしょう。
では、釣り物目線で、2500番手でローギアを使うべき釣り、ハイギアを使うべき釣りを見ていきましょう。