久々に釣りに行った。水温の情報を見ながらじりじりしていたのだが、13℃安定がまあ一週間近く続いていたので、「そろそろ」とサオを取り出してきたのだ。しかし、初春の洗礼というべきか、なかなか渋い釣果にはなってしまった。ともあれ、これが春の釣り始めだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
執念のメバルヒット
下げ潮がきいてきて、トレースするコースに潮位がなくなってしまって、メバルはもう諦めるしかなくなった。ということで、再びショートロッドに持ち替えて、期待薄のアジングをリスタートする。三ヶ月ぶりの釣行で、タケノコと小カサゴだけじゃ帰れない。こんなていたらくでは、釣行記を書くこともできないじゃないか!
すると執念のヒット。アジはアタらなかったが、微妙に明暗が形成されているコースを見つけてショートロッドを振り抜き、目一杯ぎりぎりの表層をトレースしてくると、横追尾でメバルが食ってきた。切れやすいエステルラインでのやりとりだ。慎重にいく。手前まで寄せてくると重みを感じたので、タモ入れもした。
よかった。なんとかメバル20cm級を取り込めた。やっとこれで帰れます。
もう一週先か?
車に戻ると、まったく時計を見ていなかったのでわからなかったが、なんと3時間半も経っていた。何もかもに打たれ弱い私が、よく3ヒットで3時間以上もやれていたものだと思う。しかし、それだけ久々の釣りというものは、もう、無心になるものがあるのだ。
この日は本当にちょっと変わった海で、堤防際にとにかく泡っ気が多かった。気泡パターンのいき過ぎ、みたいな。もしかするとプランクトン過多で、マヅメくらいにメバルが捕食を終えて満腹状態だったのかもしれない。このあたりはなかなか読みきれない部分がある。
大阪湾、とりわけ大阪南港のメバリングはシビアで、5月の連休を過ぎると、私感ではあるがほとんど食ってこなくなる。ということで、釣り切るなら4月にスパートをかけなければいけない。メバリング本格再開に祈りをこめて、この日は1尾で退散した。
<井上海生/TSURINEWSライター>
大阪南港