4月中旬に入り、和歌山県北部は初夏並みの気温に上がることも少なくない今日このごろです。淡水魚も日に日に活発化しております。正直暑さと戦って釣行している私ですが、極力魚を釣りたい(ボウズは避けたい)ため、常に釣れる工夫を施している毎日です。そこで毛バリ仕掛けに魚肉ソーセージを付けてみると釣果は上がるのか実験してみました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター中辻久範)
釣り方は自由が楽しい
一口に「釣り」といっても、様々なジャンルがあります。また、1種類の魚種を狙うにしても数通りの釣法がある場合もあります(例えばアオリイカを狙うのにエギングもあればヤエン釣法もあるように)。そこで私としては、一般の釣り師は型にはまることなく、釣果を得るためにあらゆる方法を駆使すればいいと考えております。そりゃJBの大会でエサ釣りをしたら失格になりますがね(笑)。
10年ほど前、所属させていただいている釣りサークルの方々と、紀伊水道にて船釣りスーパーディープジギングをご一緒させていただく機会がありました。この日は主にキハダマグロを狙っていたんですが、ジグにはほとんどバイトは出ませんでした。
しかし、我がサークルの代表もとにかく釣りたい方なんで早々にジグを諦め、なおかつジグに生きアジを付けて1m弱のキハダをしっかりゲットされたことを思い出しました。この経験をもとに、型にはまらない釣りスタイル、「毛バリにエサ付け釣法」が生まれたのです。私も釣れないより、釣れた方がいいですからね(笑)まあ、発想の転換です!
というわけで、今回は毛バリにソーセージエサを付けての淡水小物釣行です。
毛バリにエサ付け釣法での実釣記
4月8日(金)午前中の仕事が終わり、午後1時半から自宅を出発して、午後2時に和歌山県伊都郡かつらぎ町妙寺付近の弁天谷川に到着しました。この日は毛バリでカワムツ狙いと決めていたので、広い淀みのポイントを選びました。川を観察すると、確実に魚は群れています。
タックルと仕掛け
使用タックルはSZM岩清水3.6mカーボン製渓流ザオ、頭糸にナイロン製ミチイト1号、その下にS社の落とし毛バリ仕掛けをセットしました。
まずは弁天谷川でサオ出し
まずはドボンと第1投、仕掛け(オモリ)の着水音で一度は仕掛けから群れは散りますが、その後毛バリに突進してくるはずです。が……あれっ?群れが散っただけでした……。群れはあるのにまだ活性が低いのか?羽虫も飛んでいるのに?
ポイント移動で毛バリにカワムツヒット
群れを散らしては、そのポイントではもうほぼ掛かりません。ここでは粘らず、すぐ上流の深場落ち込みのポイントに移動します。落ち込みに仕掛けを投入して徐々に下流に流します。
下流に流れる前に、というか投げた途端目印のシモリだけではなく、穂先そのものが水面に突き刺さるぐらいのアタリが出ました!アワせるというより、軽くサオを上げただけで重みが伝わってきます。そしてよく走ります!引きが楽しいので抜かずにわざと下流に引っ張ってゆっくり岸辺に上げると……、10cmと6cmのカワムツ、2連です。これが毛バリ仕掛けの醍醐味ですねー!
掛かっていたのは、1番下と下から2番目のハリでした。下バリに掛かるということは、魚が下層にいるということです。つまり、気温が上がっても魚が上層部まで上がってきていないので、まだ活性は低いと言えるでしょう。2連はハリ外しが大変です。
2匹をリリースした後、すぐ2投目を投げます。この日はここが当たりポイントなのか?と少し期待はしましたが、案の定2投目からはアタリが出ません。ちなみにこの時点ではまだソーセージは付けておりません。リュックに忍ばせてはいたのですが。この時の時刻は午後2時半でした。