夏に旬を迎えるワタリガニ。堤防の夜釣りで、たまに見かける嬉しいゲストだ。しかし、どうやって調理するかピンとこない人も多いだろう。そこで今回は裏ワザを使った「ワタリガニのゆで方」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
ワタリガニとは
名前の通り、日本近海の広い海を渡るカニで、日本料理に欠かせないひと品。手前(一番下)の足がオール状になっていて、これを使って夜の暗い海をスイスイ泳ぐ。
旬
旬は初夏から秋と言われるものの、各都道府県により採捕禁止の期間やサイズがあるので、ルールを覚えておこう。詳細はインターネットなどで簡単に調べられる。
獲り方&持ち帰り方
獲り方はタモを使って勢いよくすくう。すくったカニは、そのままクーラーに入れてもいいが、「野締め」の状態になると、調理する時に手足がバラバラに外れてしまう。

そこで裏ワザ。生きたままの状態で、段ボールや発泡スチロールの箱に入れて持ち帰る。箱がクッションの役割をするのか、帰宅後も意外に元気だ。
下処理
持ち帰ったワタリガニはハサミに気を付けながら、アイスピックなどで絞める。これが2番目の裏ワザで、アイスピックをカニの口に真っすぐ入れるだけ。これでカニが静かになる。

ゆで方
ゆで方はカニを入れた鍋に水を注ぎ、火にかける。ゆでる時間はカニの大きさによって違う。いわゆるこぶしサイズであれば沸騰して約20分。こぶし2つ分の大型なら、30分ほど。
ゆでる前に絞めることと、水からゆでることで、手足が外れることはなく、きれいにゆであがる。
保存方法
保存方法にも裏ワザがある。一般的には生きたままビニール袋に入れ、そのまま冷凍するが、解凍した時、どうしても手足が外れてしまう。
そこで試してほしいのが、ゆでてから冷凍する。こうすることで、解凍後もきれいな状態を保ち、味も落ちない。ただし、日にちが経つと冷凍臭が出てくるので、早めに食べてほしい。
<松田正記/TSURINEWSライター>