この季節の家族でのお出かけに、「ちょい投げキス釣り」はどうだろう。比較的安全な漁港の堤防や砂浜がポイントとなり、手軽に釣りができて、また食べてもおいしいキス。釣り初心者でも手軽に狙えるので夏の思い出作りにレッツ・ゴー!
仕掛けの投入
タックルを構え、人差し指でミチイトを持ち、リールのベール(金属のアーム部分)を開けてフリーの状態にして、後ろに仕掛けを振りかぶる。
ここから仕掛けを投げるとき、目標を目で確認してサオを振り、サオが斜め45度付近に差し掛かったときに、人差し指に持っているミチイトを離す。
このときコントロールよく投げるコツとして、横投げや下投げはせずに、真上から投げるようにする。
また仕掛けが真上に飛び飛距離がでない場合は、人差し指を離すタイミングが早いのが原因。
その逆でライナーで飛ぶ場合は、人差し指を離すタイミングが遅いのが原因なので、数投練習を繰り返してタイミングをつかむようにしよう。
誘い~アタリの取り方
仕掛けを思ったポイントまで投げることができれば、アタリを取る工夫をする。
キスの多い釣り場では仕掛けを投げて待っていても、キスの方から食ってくれてアタリも明確にでる場合もあるが、そうでない釣り場ではこちらからキスを誘って食わせる。
仕掛け投入後、赤ちゃんがハイハイをするくらいのスピードで、サオを横に構えて引くようにサビき、キスを誘う。
サビく長さは、だいたい2~3m程度。サビいた後は少し止めてキスに食わせるタイミングを取る。
イメージとしては、海底の砂地のデコボコをオモリが擦り、擦ってできる砂の煙幕から虫エサが飛び出た!という要領でキスを誘って食わせる。
このとき、キスは砂の煙幕を見つけると、煙幕の後ろからついてくるように寄ってきて、エサを見つけると飛びついて食う。
エサを食った直後、魚体を反転させて逃げようとするので、小さなアタリがあるのにハリに掛からない場合には、アタリがあっても少し遅らせてアワセを入れるか、再度追い食いを狙うように誘いを入れる。
キスの取り込み
アタリがあってからの取り込みは、慌てずにゆっくりとテンションを緩めないようにリールを巻き続けぶり上げる。
魚のキープはこの時期気温とともに魚の傷みも早くなるので、スカリに生かしておいて帰るときにクーラーボックスに入れて持ち帰るか、釣れたらすぐにクーラーボックスに入れるようにして鮮度を保つようにしよう。