南房の防波堤でウツボ釣りをやってみたものの、残念ながら本命は不発。しかし、本命以上?に価値あるコブダイを確保。後半の山菜採りとあわせてレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
山菜採りとウツボ釣り
3月初旬から中旬にかけて、南房は山菜採りのベストシーズン。タラの芽やコシアブラ、ウドといった「山菜の王道」と呼ばれる類は見込めませんが、海沿いの南房ならではの山菜・ハマダイコンやアシタバが採れるのがこの季節。
もちろん、これ目的のみのために出かけても十分楽しめるのですが、今回はせっかくなので釣りも同時に楽しむことにしました。ターゲットは南房の防波堤では比較的安定して釣果が見込めるウツボ。今晩は魚と山菜で一杯やれれば最高なのですが果たして!
まずはウツボ釣りから
釣りにしてはゆっくりした時間に自宅を出発し、朝8時に千葉県最南端・野島崎に到着。車をとめて野島西港を眺めてみると、3つの防波堤のうちの1つが空いていたので今回はここに釣り座をかまえることにします。とても狭い防波堤なので、定員は1人といったところでしょうか。ソーシャルディスタンス的にもぴったり。
釣り座を確保し、すぐに釣りイトを垂らしたいところですが、釣れる確率を上げるためにここで一工夫。エサとして準備したサンマ1匹のうち、骨を含む半身と頭と尻尾をぶつ切りにしてポイントに撒いておきます。臭いに敏感なウツボは、これが結構効果的。仕掛けの準備はこの後ゆっくり取り掛かりることにしましょう。
仕掛けはタチウオバリにチモト強化のためにスナップ付きサルカンを介したもの。ハリスは念のため10号を使用。
エサは今回、匂いが強いサンマの切り身を使いましたが、サバやイカなどでもOKです。
2時間アタリなし
南房の防波堤でのウツボ釣りはそれほど苦労せずに釣れると思っていたのですが……、この日は釣り開始から2時間アタリなしという苦戦を強いられてしまいました。
「お魚のご機嫌がよくない日にきちゃったかな」なんて思いつつ、それでも「なんとか1匹」と思い、30分おきにエサを交換しつつ根気強く待つことにします。
10時過ぎにアタリ発生!
残りわずかとなったエサをつけなおして竿先を見つめていると、船道付近の比較的深い所に打ち込んだ竿がいきなり海に引きずり込まれそうに。「これはデカい!」と直感しつつ、極太ハリスを信じてゴリ巻きで魚を寄せます。
そして見えてきた魚は赤く、ウツボではないことに気づきます。お手軽ウツボ狙いということでランディングネットを持ってきていないことも思い出し、丁寧に時間をかけて弱らせてぶっこ抜き。
狭い防波堤、(弱ったとはいえ)激暴れん坊の魚、という2点を考慮し、取り込みはクーラーボックスに入れてからハリスを切って対処しました。因みに狂暴なウツボは噛まれると大怪我必至なので、同様の対処がオススメです。
釣れた魚はコブダイ
はじめはブダイだと思ってクーラーボックスに閉じ込めた魚。少し時間をおいてよく見てみると、何やらブダイではなさそう。頭がやや出っ張っていたことから、「もしや」と思ってスマホで調べてみると、関東地方ではカンダイの名前で知られているコブダイであることが判明!これは嬉しいゲストです♪
ウツボ釣りは本命以外釣れないように思えて、実はごく稀にこういったお宝的なゲストが釣れる点も魅力の1つ。今回はコブダイでしたが、数年前、同じ南房にて友人が良型ヒラメを釣った他、私もクエの赤ちゃん(赤ちゃんといっても1.3kg!)を釣ったことも。「釣りって面白い!」って、改めて思いました。そして、ランディングネット持参も改めて必須であることを再認識(笑)