冬のビッグゲームとして定着したビンチョウマグロ。もちろん旬のこの時期はスーパーでも手に入る。今回はおいしいビンチョウの見分け方を、奈良県中央卸売市場の丸中水産株式会社勤務の著者が紹介。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)
ビンチョウの目利き
サバ科マグロ属には8種が知られていて、このうち春にはビンチョウ、夏にはキハダ、秋にはメバチやコシナガ、冬にクロマグロと旬があるので(冷凍や養殖マグロは別)、参考に買い物したい。価格別ではビンチョウが一番安い。次にコシナガ、キハダと続く。缶詰もビンチョウが多い。
生ビンチョウはだいたい1mクラスのマグロで、小型の部類になる。どんな身を購入するかを見るのには、透明感を確認するのが一番。4月終わりくらいになると漁場が遠くになるからかこの透明感がなくなり、時折匂いがするものが混じる。
ちなみに、昔の小売り店、卸売はマグロ専門店がかなりあった。これは切り方次第でかなり儲かるからで、逆に血合い処理やサクどりを失敗すればかなり損になることも。また冷凍品も電動のこぎり、解凍処理も塩水を使うなどなかなかの処理技術が必要である。
釣り物として
釣りはトンジギ、キャスティング、トローリングで狙う。トンジギはトンボのジギングで、船をドテラで流しながらのジギングで、早く流れれば3ktくらいで流れるので、大きく分けるとトローリングとどう違う?と思うことも。ラインの角度、長さから釣っているタナを探るので500gくらいのジグを使う。まずジグを見せて、寄せて、追わせて、食わせるのが筋なので電動リールを使うのでもいい。
キャスティングはジギングより強めのタックルを使う。この記事が公開されるころにはキハダのほうが多くなっているかもしれない。
<有吉紀朗/TSURINEWSライター>