2月19日(土)、兵庫県の猪名川水系一庫大路次川で「渓流釣り大会&清掃活動」が実施された。私も当日釣り場を訪れサオを出したので、その様子を今回はご紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森雨魚)
一庫大路次川で渓流釣り大会
一庫大路次川の「渓流釣り大会&清掃活動」は、アマゴ・ニジマスの各部門・1匹長寸で競い合う。ひと家族でも1人でも参加費用はかわらず、さらに入賞は重複しない特別ルール。釣った魚は5匹だけキープできるという、釣り人にも魚にも思いやりのある大会だ。
当日、早朝から集結した渓流釣りマニアのメンバーは、ゆったりとした雰囲気で受付を済ませ、大物一発!の作戦を巡らせる。生かしビクや広径のタモを持ち、6m前後の硬調ザオが目立つ。魚への優しさが出ている。
肌を刺すような早朝気温マイナス2℃・水温3℃のフィールドで、はたして魚は反応してくれるだろうか。不安がよぎる中、大会はスタートを切った!
低水温に四苦八苦
鈴木組合長の挨拶、大会委員長・下村理事の大会ルールの説明も手際よく行われ、各人お気に入りのポイントへ移動となった。
放流量の断然多い「川の案内所」上下流には、釣り人が集中する。深場が多く存在し、大物の潜むポイントがある下流域。また、数か所に広く仕切られた上流域のエリアには、大物をはじめ瀬尻に多くの魚影が確認できる。
しかし、低水温の影響もあって、魚はかなり川底に定位している様子で、魚影が確認できるのに中々口を使ってくれない。四苦八苦のスタートとなった。
待望のモーニングダシュ!
釣りをスタートしてから約30分が経過すると、ようやく魚に捕食スイッチが入りあちらこちらで次々と魚が宙を舞い始めた。目前の釣り人もヒットが続き、生かしビクにキープされたアマゴ、ニジマスは10匹を超えたようだ。
また、大物オンリーで深場を攻める釣り人も、魚がヒットすると下流に移動して取り込み、サイズダウンの魚をリリースし始めた。
やはり、ボトムレンジを丁寧にゆっくりと誘いをかけながら釣る「点と線のコンビネーションの釣り方」が低水温時には有効な釣り方のようだ。
和気あいあい
ガン玉サイズをウェイトアップし、ハリスをやや長く取ってゆっくりと川底をたたくように流していた下流の釣り人に大物がヒット!迫力満点な格闘ゲームがスタートする。ハラハラドキドキのやり取りに、下手の釣り人が気を配って取り込みスペースを空けると、見事にランディング。見ていてもスリリングだ。
さらに、軽く会釈しながら「取り込みペースを空けてくれて、有難う!」という感謝のひと言も素晴らしい。ポイントを譲り合ったり、ヒット・ポイントを教え合ったりと、この釣り大会ならではの和気あいあいの雰囲気で釣りを楽しむ様子も感じ取れた。
また、家族6人で参加したファミリーは、パパさん・ジージの指南でジュニアが大活躍。見守るママさん・バーバも思わず拍手を贈るほのぼのとしたシーンも印象的だった。