ヘラブナ推薦釣り場として、今週は埼玉県さいたま市と富士見市の境を流れるビン沼を紹介する。相変わらず大勢の釣り人でにぎわっているが、とくに今の時期は底釣りが楽しめるので、アンチ宙釣り派の視線も熱い。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
ビン沼の概況
びん沼は土日はだけでなく、平日であっても荒天でなければ人気ポイントは朝早くから釣り人が殺到する。一人静かにとは難しいだが、釣り台さえあれば手軽に狙えるので、この記事を参考にぜひとも訪れていただきたい。
最下流部(係留船)~船渡橋にかけて、今の時期でもまんべんなく釣り人が並んでいる。とくにびん沼自然公園付近で行われている工事で濁りが入る影響か、同付近および上流側で好釣果が上がっている。しかし他のポイントが釣れてないとは言いがたく、そうでなければ常連が朝早くから姿を見せるなど考えられないことだろう。
アベレージサイズは放流物で8~9寸、地ベラで尺前後だが、時に尺2寸~尺3寸も交じる。川育ち特有の強引はこの時期でも健在で、なめてかかるとハリスを切られてしまうこともしばしば。
土日祝はこの時期であってもかなり混雑して、釣り座は空いていても駐車スペースの確保が難しくなる。狙っているポイントがあるなら、早めの到着がオススメだ。なお無余地駐車や迷惑駐車は厳禁。桜並木がある所は、タイヤで根を踏まないこと。
ポイント
直近では最下流部の係留船、大ケヤキ、びん沼橋上下流の右岸、どんぐり山~焼肉店の各周辺が人気。早い話が季節風を避けられるポイントは、いつでも釣り人が入っているといっても過言ではないだろう。逆に風が真向かいであったり、駐車スペースに難があるエリアは不人気で空いている。
人災を避けるなら、そのようなポイントにあえて入るのもありだが、エサ打ちされていないぶんだけ居着きベラが少なくアタリ出しに時間を要するかもしれない。
いずれにしても、これほど広大な水域にもかかわらず厳寒期でも釣り人がたくさん訪れ、ほぼほぼオデコもなく楽しめる釣り場は、日本広しと言えどもビン沼をおいてあまり聞いたことがない。
今は底釣りで楽しめるベストシーズンなので、未踏の方はぜひとも一度は竿を出してもらいたい。おそらく十二分に楽しめるはずだ。