釣り物が少なくなる厳冬期、特に堤防は秋のにぎわいがうそのように閑散とすることが多い。湾奥では根魚が安定して釣れたり、知多半島の堤防ではマイワシが爆釣したりと、場所を選べばそれなりに楽しめるのだが、今回はそんな冬の釣りの1つとしてアナゴを提案してみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
さばくコツは「慣れ」
アナゴ釣りで最も高い壁が、さばくことだろう。ウナギのように目打ちをして、よく切れる小出刃で腹開きか背開きにするのだが、これが非常に難しいと思われている。関東の乗合船では、釣ったアナゴを船長がさばいて持たせてくれるため、帰ってからは手間いらずなのだが、陸っぱりからではそうもいかない。
だが案ずるより生むがやすしとはよくいったもので、まずは挑戦してみること。アナゴを開く最大のコツは慣れだ。数をこなせば必ずうまく開けるようになる。
最初はうまくいかないかもしれないが、形は不格好でも味は変わらないし、慣れてくれば必ずうまく開けるようになる。実体験でいえば、3匹ほどさばけば4匹目からはそこそこうまく開けるようになるものだ。
アナゴ料理を堪能しよう
開いたアナゴはほどよく脂が乗り、どんな料理してもおいしい。イチオシは煮アナゴだ。薄めのダシに入れ、超弱火で30分以上じっくり煮た後、市販のかば焼きのタレを塗ると、口の中でとろける食感が味わえる。
他には天ぷらもお勧めだ。揚げたてはサクサクホクホクがたまらない。塩か天つゆかはお好みで。何もつけず素焼きにする白焼きは、わさび醤油でどうぞ。開いた後に残る骨は、素揚げするとカルシウムたっぷりのおつまみやおやつに。
冬のレジャーにおすすめ
アナゴは夜釣りなので朝早く出る必要もないし、足場も安全なポイントが多い。サオを並べてのんびり待ちながら釣るので、ファミリーフィッシングにも最適だ。
もっともっと人気が出てもいいターゲットだと思うのだが、メジャーではない分釣り荒れも少ない。この冬、ぜひ始めてみてはいかがだろう。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>