千葉県富津市にある戸面原ダムが夏の好機に突入した。減水がちょうどよくなり、立ち木がある本湖方面への入釣が容易になった。ポイントも広がったので、これまで以上に宙釣りで狙いやすくなった。しかも同湖は長竿不要。さらに良型地ベラが活性化しているので、糸鳴りするほどの強い引きを楽しめる。高速道路がつながりアクセスもいいので、暑さ対策を万全にして釣行してみてはいかがだろう。
戸面原ダムの概況
7月23日現在、水位は満水からマイナス2.6mで、毎日15cm前後のペースで減り続けている。
田畑への水の供給はもとより連日の猛暑による水の蒸発、少雨の影響も少なからずあるだろう。だが減水幅はともかくとして、この時期減水傾向となるのは毎年のことなのでとくに釣りには問題ない。
むしろ本湖方面の立ち木群が湖面から露出するので、舟着けが容易になりポイントも広がる。
なおご存知の人も多いだろうが、いまや戸面原ダムはヘラ釣り専用ダム湖ではない。
ブラックバスアングラーにも舟を貸し出しておりその人気はうなぎのぼり。異魚種の釣りと否定的にならずぜひヘラ釣りと共存していただけたら幸いだ。
釣況とポイント
7月22日例会のトップは三本杭で65枚24kg、竿11尺タナ1本半の両ダンゴ。
2位は道跡の底釣りで23枚17.1kg、竿16尺グルテンセット(内41cm&40cm)。
3位は石田島立ち木で32枚15.1kg、竿11尺チョウチンなどとなっている。
過去のデータからも減水が進行すると共に本湖方面での釣果が目立つようになり宙釣りなら竿10~15尺と扱いやすい長さで釣れるようになってきている。
今後減水がさらに進むと水深の浅い川筋方面は候補から外れ(急な増水時は狙い目)、本湖のみで勝負できるようになるのでポイントが絞りやすい。
メジャーだが実績十分なのは石田島や本湖の各立ち木、岩盤突端、ブイ横、光生園下、杉林。ややB級だが型モノ実績が高いのは落合や川又。
またモジリがあるならたとえ上流部であっても寮下や中島岬なども狙い目。
いずれにしても今季は酷暑が長い期間続いている。魚はいて活性もあるのにモジリなどの気配をあまり出さないので、ポイント選定の判断材料に乏しい。
ただ一つだけ言えるのは、多少の流れはガマンしても水通しがいいポイント。つまり風を受けやすかったりミオ筋付近ほど活性が高い魚が着いている。
風があれば体感温度的にもラクになるので、この夏の同湖攻略は風がキーポイントとなると思われる。