伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「野釣りグルテンを使ってみよう」。今回は超軟タッチにもできるという話。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
ペトコンタッチもOK
「記者さんは『野釣りグルテン』(ノーマルバージョン)をよく使うと言ってたよね。ところでどのように作っているの?」
裏書きどおりです。水分量など、まれに多少かえたりはしますが。
「分包(スティック)に表記された水分量で作ってるってことだよね?」
はい。標準が約35ccで、軟らかめだと40ccで、硬めは30ccですよね。
「それだけ?」
それだけって、ほかに作り方があるのですか?
「ペトコンタッチは使わないの?」
「ペトコンですか?やったことないです。それにグルテンは、そのように使わないものだと思っていますから。
「だったら、何かの機会に試してみたらいいよ」
そうは言いますけど、グルテンエサはいじってはダメだと、よく伊藤さんもおっしゃっているではないですか。固まったものを、そのまま使うようにと。
「多くはそうなんだけど、こと『野釣りグルテン』に関しては、それができてしまうし、釣れるエサにもなるんだよ」
軟タッチでもエサ持ちキープ
その作り方は?
「分包(スティック)に記載された軟らかめのラインで作ったら、そのまましばらく放置。普通ならこれで終わりなんだけど、ペトコンの場合はそこから手水と押し練りをさらに加える。何なら振り込める極限まで軟らかくしてもOKだよ」
これはどのようなシーンで有効なのですか?
「早いアタリを狙いたい時や、逆にモゾモゾしているだけで落とさない時なんかに試してみるといいよ」
つまりは軟らかいエサがいい時もあるから、そういう時に使えということですね?
「そういうこと。だからボウルのエサをいっぺんにペトコンにはせず、まずは小分けして試してみるといいだろうね。それでペトコンがよかったら、次のボウルからは全部をそのように作ればいいのだから」
でもグルテンはいかに練ったとしても、軟タッチにするとエサ持ちが悪くなりませんか?
「ジャガイモのマッシュ成分が主体のグルテン(多くはこの系統)ならそれもあるんだけど、『野釣りグルテン』の場合はサツマイモなんだよね。つまり『いもグルテン』と似たような系統だってこと。だから比重もあって練るとネバリが出るから、それでエサ持ちの不安をカバーできるんだよね」
ペトコン&宙釣りも可
ペトコンかぁ。何だか両ダンゴのようですね。
「まさしくそのとおりだよ。両ダンゴだってネバボソタッチが食わないときや、速攻のアタリをとる時にはペトコンにしたりするでしょ。あれと同じことが『野釣りグルテン』なら可能なんだよ。しかも底釣り限定ではなくてね」
宙釣りでもってことですか?
「たとえばチャカグルで好時合いの時は、ある程度グルテンに比重があったほうがナジませやすくなるし、ペトコンタッチなら早いアタリを食わせやすいからね」
なるほど。そういう使い方もあるのですね。では『野釣りグルテンダントツ』のほうはどうですか?
「集魚材が異なるだけで主成分(サツマイモマッシュ)はほぼ同じだから、『野釣りグルテンダントツ』だってペトコンにできるよ。『野釣りグルテン』(ノーマル)に比べて、こっちのほうが比重があってエサ持ちがいいかもしれないね」
次回も「野釣りグルテンを使おう」です。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>
横利根川
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