今回は、東京湾との違いなどを解説しながら茨城のエギタコ釣りの基本や、私なりの茨城のエギタコの攻略法などを紹介。参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮隆)
師走の好敵手マダコ
年末、そろそろ正月用のおせち料理のことを考えはじめるころだが、そのなかでも欠かせない食材のタコを求め、釣りに出かける釣り人は多い。
タコは「多幸(たこう)」と読む語呂合わせから縁起ものとして正月料理には欠かせない食材。そして、ゆでて冷凍すれば長期保存がきくので、東京湾や茨城の各船宿では、この時期に出船する船宿も多い。
東京湾のいわゆる「江戸前マダコ」は、6~8月が数釣りの盛期だが、正月用の需要に合わせて11月末~12月にかけて再開。茨城では12月ごろから「渡りダコ」(季節によって移動するタコの総称)と呼ばれる4~5kgにも達する大型が狙える好期。
鹿島や那珂湊、日立久慈などの船宿では12月1日に広域解禁となるヒラメや通年楽しめるテンヤマダイに加えて看板釣り物となる。
エギの工夫
茨城では東京湾の釣り場に比べると、海底がフラットで根がかりが少ない。そのため、私はタコエギを3つ付ける。
3つのエギはそれぞれ工夫して使う。1つには豚バラ肉を細いPEラインで巻き付ける。細いPEラインは、肉に食い込み、巻きイトが見えにくく、なおかつ確実に奇麗に巻きつけられる。
もう1つのエギには、サンマの切り身を同様に巻きつける。これは、同地のテンヤ釣りがサンマ一匹を巻き付けて使うため、有効な方法なのではないかと思っている。
残りの1つには、なにも巻き付けずにそのままで使う。エギの色は、おもに、赤、緑、紫色を使い、当たりカラーを探る。
タックル
オモリは、船や釣り場によって異なるが30~80号(場合によっては100号)を使用。そのため、竿はオモリ負荷80号で長さ1.7m前後の専用竿を使用。また、アピール度を増すためタコベイトやカラーテープなどの飾り物も仕掛けに追加。
東京湾のイイダコ釣りでラッキョウが使われるように、タコ類は白色を好む傾向があるので、オモリを白のビニールテープで巻くのもいい。
茨城では風を受けての横流しで広範囲を探ることが多いので、風上側の釣り座ではミチイトがかなり払い出される。水深は30mの場所が多いため、素早くイトを巻くことができる電動リールが便利。手巻きでオモリ80号を付けた仕掛けを巻き上げるのは相当な労力となる。