秋シーズンの大阪湾に異変? タチウオ回遊に当たらずも良型アジ手中

秋シーズンの大阪湾に異変? タチウオ回遊に当たらずも良型アジ手中

大阪湾は例年秋に回遊魚のトップシーズンを迎えるが、今年の秋は釣果に偏りがあり異変がささやかれている。今回は、神戸港東エリアの第7防波堤の様子をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

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伴野慶幸

へっぽこ釣り師の伴野慶幸です。尼崎~垂水間の渡船利用の沖堤防 がメインフィールドです。

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堤防釣り 海釣り

灯台内向きに釣り座確保

第3便の釣り客の大半は7防目当てで、船着場に近づくとポイント争奪バトルがスタート。初動が運命の分かれ目と、私は渡提してすぐに灯台内向きの一角に用具を置いて釣り座を確保した。

ルアーマン達が沖向きに釣り座を構えようと東へ東へと分かれて散って行ったことも幸いし、灯台内向きは先客2人と私の3人で埋まった。

後続便でも多くの釣り人が渡ってきたが、好ポイントは既に埋まっており、さらに東へと移動するか、内向きで妥協するかの選択となり、最終的に当日の7防は最沖の波止に匹敵する最高レベルの混雑ぶりとなった。

秋シーズンの大阪湾に異変? タチウオ回遊に当たらずも良型アジ手中当日の7防(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

当日のタックル

夜明けまでは電気ウキ釣りがメインで、サオ下サビキ釣りをサブにした二本立て。電気ウキ釣りのタックルは遠投仕様の磯ザオ5号5.4m、ミチイト4号を巻いたスピニングリール、電気ウキ3号、市販のタチウオワイヤー1本バリ仕掛け、ケミホタル75、割ビシオモリ2号という組み合わせ。エサは定番のキビナゴではなく、サンマの切り身と小さなサイズの冷凍イワシを選択した。

秋シーズンの大阪湾に異変? タチウオ回遊に当たらずも良型アジ手中使用したタックルとエサ(提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)

一方、サオ下サビキ釣りのタックルは、磯ザオ5号5.4mに、ミチイト4号を巻いた両軸リールをセット。まきエサカゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式とし、上カゴとサビキの間にクッションゴムを介した。

サビキは、デカアジ・大サバに対応できるよう、絡みにくく耐久性のある太ハリスに控えめのフラッシュ仕様の船釣り用のサビキを選択。まきエサカゴはカゴテンビン仕様にしてテンビンの先にもサビキをセットした。

これらの組み合わせは私の経験によるもので、サビキを最短でサオ下の海底ぎりぎりに下ろし、上下からまきエサをサビキの周りにまとわせて連掛けを狙い、巻き上げの際にはテンションを極力少なくしてバラシを避けるという工夫を施している。

そしてもう一つの工夫は、サビキへのエサ付け。サビキバリのうち4つにハゼコと呼ばれる小魚のエサを付けてアクセントとしたが、これが後の釣果を誘うこととなった。

夜間はサバの猛攻で釣果なし

タナはウキ下3ヒロ弱に設定し、まずは冷凍イワシをエサに電気ウキ釣りからスタート。しかし開始に海中のケミホタルが横走りし駆け回った。これはサバの仕業と分かっているので放置する。

第2投も同じようにケミホタルが横走り。とりあえずフッキングさせてみようかと、エサをサンマの切り身にかえて3投目。エサが小さくなった分、フッキングに成功したが、釣れたのは案の定、25cm前後の敬遠したいサイズのサバだった。このサイズでは食味の面で物足りないので、ハリを外してリリースする。

何とか大サバかタチウオが混じってくれないかと願ったが、掛かるのは相かわらず25cm前後のサイズのサバばかり。隣で釣っていた先客が私の様子を見て「タチウオ、あかんやろ」と声をかけてくる。サオ下サビキにもサバがアタックしてきてウンザリ。

ルアーマン達からも「サッバー」、「こいつかあ……」と自嘲気味の声があちこちから聞こえてくる。結局、夜の間はサバの猛攻の前に釣果はなかった。

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