釣りブームに乗っかって、この秋タチウオ釣りを始めたいと考えている方も多いのでは?ここでは波止タチウオの代表的な釣り方を紹介する。ぜひ釣りの特徴を理解し、好みの釣法を発見しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター谷口墨人)
エサで狙う釣り
キビナゴやサンマの切り身をエサに使った、波止の電気ウキ釣りと、タチウオテンヤにドジョウを付けた引き釣りがある。
基本的にどちらもエサを使うので、ルアーのようにアクションさせなくても食ってくる。タチウオは釣ってみたいが「アクションさせるのはちょっと難しそう」という方や、「のんびり電気ウキを眺めながら楽しみたい」という方にはおすすめである。
ただし、引き釣りの方は投げては巻きを繰り返さなくてはならないので、のんびり楽しみたいという方はウキ釣りがいいだろう。
3、ウキ釣り
電気ウキ釣りは、夕マヅメからの夜釣りがメイン。なので、足場のいい場所でのサオ出しを優先したい。タナを調整しながら仕掛けを潮に流していくと、ウキがスーツと海中に沈んでいく。ゆらゆらと沈むウキには何とも言えない釣趣がある。
マヅメを過ぎ、ルアーにアタリがなくなっても、電気ウキ釣りではアタリが続く時が多い。
メリットはマヅメ以外の時間帯でも釣れる点と、ウキを眺めながらのんびり釣れる点だろう。ただし、仕掛けはルアーに比べて複雑で必要アイテムも多いうえ、エサを付ける必要がある。また、放っておくと同じタナしか探れないので、こまめな調整が必要になる。
4、引き釣り
引き釣りは、20~30gのタチウオテンヤにドジョウを針金で固定し、中層から表層を引いてやる釣り。ルアーの釣りに近いが、アクションは不要。タナや巻く速度をかえながらその日のパターンを探せばいい。
引いているとガッーンとアタリがあるので、すかさずアワせるとタチウオが掛かかってくる。生エサを使うので、ルアーでアタリが少ない低活性の時や、夜間でもアタリが多くある。
引き釣りのメリットは、仕掛けがシンプルな点、タナを広く探れる点、朝夕のマヅメ以外でも釣れる点、ただ巻きなので複雑な動作が不要な点である。デメリットは、ドジョウをテンヤに巻き付ける作業が必要な点。一番メリットが多く、デメリットが少ない釣りかもしれない。
<谷口墨人/TSURINEWSライター>