今回は横利根川の仕切り網撤去直後の陸っぱりでの魚の着き場を確認しつつ、大曲第一カーブから第二カーブに絞って紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・高田恵年)
横利根川の概況
佐原向地を流れる横利根川の仕切り網が、6月末に撤去された。理由は仕切り網を管理稼動する人材不足と、市からの要請もあったとのこと。釣り人にとっては、仕切り網撤去後のヘラの動向が気になるだろう。
仕切り網撤去にともない、旧網中エリアの陸釣りでは入釣料の徴収がなくなり無料となった。例年11月に行われる全放協(日研)や、香取市による新ベラ放流事業は今後も継続されるようだ。
仕切り網の撤去により網外・網中という概念がなくなった。今後はヘラの居着き場や、動きがどう変わるのか気になるところ。気は早いが、利根川本流からの乗っ込みベラの遡上が大いに期待できるかもしれない。
西代水門から上流の交通標識下、三角屋根下、旧ガードレール下、旧水郷館下などでは仕切り網撤去の影響は現時点ではほとんどなく、順調に釣れている。さらには、旧網外のミラー下や神社下なども変わらず順調に釣れている。ただし杭周りは、春先から釣果がイマイチで入釣者も少ない。
ポイントの範囲が広がったことで、今後の混雑具合も気になるが、旧仕切り網周辺エリアには駐車スペースがないのが難点でもある。
横利根川のポイント
横利根川のポイントを紹介しよう。
交通標識下・三角屋根下
どちらもヘラの居心地がいいのか、地ベラと小ベラが宙・底ともに釣れている。
水深は3本前後で、底釣りなら18~21尺竿が無難。中尺竿はポイントによっては根掛かりがある。
西代水門が開かない限り流れは緩く、宙釣りなら15~18尺竿の両ダンゴや角麸セットでいい。流れが強い時は、ドボン釣りで両ダンゴや角麸、グルテンのセット釣りが有効。例会の優勝者が10kg以上の釣果が出るほどの好ポイントだ。
旧水郷館~旧ガードレール下
底釣りなら19~21尺くらいの長竿がオススメ。中尺竿の底釣りでは根掛かりが多いので、掛かりのない底を探ってポイントを決める。
底は下流へ向かってカケアガリになっている。旧水郷館下がいちばん深くて19尺竿で水深は3本。宙釣りなら13~16尺竿で、両ダンゴやトロ巻きセットのタナ1本前後狙いがいい。
杭周り
5月以降釣り人の姿はほとんど見られない。例会の陸釣りや舟釣りの人も少ないので、魚が居着いていないようだ。だが仕切り網が撤去されて魚の行動範囲が広がったので、狙う価値はあるだろう。竿は15~16尺で宙、底ともに両ダンゴがいい。
カーブミラー下~神社下
駐車スペースが少ないので、車を止めるには十分に注意。この時期は竿12~15尺で両ダンゴの宙釣りがメイン。底釣りの場合は、エサは両ダンゴかグルテンセットで狙う。
これから旧網外エリアにも頻繁に舟釣り組が入ってくることになるが、お互いにトラブルがないように注意したい。